男の子には男の子向きの遊びがあったように、女の子には女の子向きの遊びがあった。
言うまでもなく「男の子」だった私にとって、女の子の遊びに入るのはとても恥ずかしくてできなかった。
そういうことをしたら、友達から「からかわれる」のは確実で、おいそれとは入っていけなかった。中でも、とりわけ「入るのが恥ずかしい」女の子の遊びがあった。
それは「ままごと」であった。
少女達の遊びの定番といえば「ままごと」だった。
考えてみれば「ままごと」は、その子の家庭の様子を写す鏡だ。
子供は親の真似をする。
「ままごと」を見れば、その子の家庭環境が分かるような感じがあった。
今は父親の権威がどんどん薄れていっている。
へたしたら邪魔者扱いだったりもする。
妻にやりこめられてばかりの悲しい旦那もいるだろう。
あるいは逆に、妻に暴力をふるう暴力オヤジもいるだろう。
家庭を全く顧みない父もいるだろう。
その結果、夫婦ケンカばかりしてる夫婦もいるだろう。
そんな家庭に生まれ育っている子は、どんな「ままごと」をするのだろうか。
それを考えると、ちょっと心配でもある。
その子の理想とする架空の家庭を演じるのか、それとも自分の現実の家族姿を「ままごと」に反映させるのか。
最近の「ままごと」情勢は、どうなっているのだろうか。
もし・・・昔ほど「ままごと」が遊ばれていないのだとしたら・・・・。
それは、もしかしたら無意識のうちに親・・大人に対する憧れがなくなってきているからなのかもしれない。
子供を虐待する親。
子供にかかわらない親。
子供を捨てる親。
そんな親が増えてる現代では、子供が大人に憧れを抱かないのも当然だろう。
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