心が楽になるのを感じるブログ ~心理学・HSP~

わかりやすく書いていきますので、読んで楽になってください。心理支援事業を行っている公認心理師&社会福祉士のブログです。

刺激に敏感で疲れやすい ~ 私はHSS型HSP ~(2)

2020年10月26日 19時00分26秒 | HSP・HSS・HSC

以前投稿した(1)では、アーロン博士が、HSPの人の主な特徴として挙げた【DOES】についてお話ししています。

DOES
D 【Depth of processing】 「深く処理する」
O 【Overstimulation】   「過剰に刺激を受けやすい」
E  【Empathy and emotional responsiveness】
           「感情反応が強く、共感力が高い」
S 【Sensitivity to subtleties】「ささいな刺激を察知する」

今回は、【O】について

【Overstimulation】   「過剰に刺激を受けやすい」
→ 刺激に敏感で疲れやすい

1.人混みや大きな音、イベントが苦手
2.友達と楽しく過ごしていても気疲れしやすく、帰宅後どっと疲れている
3.映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣いたりする
4.相手の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
5.些細なことでも過剰なほど驚いてしまう

1.人混みや大きな音、イベントが苦手
小さいころから、お祭りやイベントなどに出かけるのは苦手でした。初詣で人込みにもまれながら本殿まで進んで参拝するのは大の苦手です。ただ、好きなミュージシャンのライブは人込みでもよく出かけましたが、終了後はなるべく混雑が緩和するまで待ってから席を立ったり、満員電車を避けてとりあえず歩いてみたりなど、人込みを避けるようにしていました。
大きな音は、自分の場合はそんなに苦になりませんが、「嫌いな音」とか「感覚的に受け付けられないメロディーライン」はあります。体育館でバスケをするときに、「キュッ」と鳴るシューズの音はとても苦手です。「感覚的に受け付けられないメロディーライン」は、CMソングでよくあります。そのCMが流れると、耳をふさいだりチャンネルを変えたりします。

2.友達と楽しく過ごしていても気疲れしやすく、帰宅後どっと疲れている
飲み会の後は、どんなに楽しく過ごしていても、そんなにお酒を飲んでいなくても、帰宅後はどっと疲れています。なので仕事上の忘年会や新年会は極力参加したくないですね。前日になるとドタキャンしたくなる衝動にかられます。
飲み会では、場を盛り上げるために、話の内容や話の振り方はもちろんのこと、相手の話に合わせたり、自分に興味がない話題でも一生懸命接点を探ったり、食べ物が均等にいきわたるように気を使ったり、飲み物が少なくなったら注文したり、注文したものが届いていないことが気になったり(自分も相手も両方)、つまらなさそうにしている人に声をかけたり、終了時間を気にしたりなど、「気遣いセンサー」をフル稼働させますから、そりゃ疲れますよね(この辺りは私のHSSとしての特徴も出ています)。
一方で、あまり親しくないメンバーでの飲み会などは、「気遣いセンサー」を稼働はさせていますが、声をかけづらいし自分の話もしづらいので、最初に座った席からトイレの時以外はほとんど移動しないことがあります。その場合、得てしてそんなに盛り上がらないので、会の後半では自分の席から人が離れることも多く、その現実に傷ついて帰宅後に自己嫌悪、という悪循環に。
また、ある1人の親友夫婦にだけは心を開いているので、自宅に呼んでホームパーティーをすることがあります。8割がた自分をさらけ出すことができるのでとても楽しい時間を過ごすのですが、終了後はやはりどっと疲れます。

3.映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣いたりする
感動的な映画やドラマを見ると、間違いなく泣きます。音楽は大好きなので、好きな曲に出会うと、背筋に電流が走ったり、出会った衝撃でぼーっとしたり、その日のうちに何度も何度も繰り返し聞いたり、聞き終わった後も頭の中にメロディーがずっと流れていたりします。
おもしろいと思った本は、完全にその世界に没頭してしまって、時間があるときはその日のうちに読み切ってしまいます。小さい頃は自分を主人公に置き換えて、話の続きを自分で妄想したりもしました。

4.相手の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
これは、本当にそうですね。例えば、自分の意見に反対されたとき、別に責められているわけではないのにすごく傷ついて、夜も眠れなかったことが多々ありました。なので会議とかは基本的に苦手ですね。
相手の言葉を言葉通りに受け止めるだけでなく、言葉の裏に込められた意味をすごく考えたり、その時の雰囲気や表情などあらゆる状況を総合して本質をとらえようとするので、すごく神経を使います。

5.些細なことでも過剰なほど驚いてしまう
小さいころ、母親から「お前は気が弱い」と言われ続けてきました。それが嫌で嫌でしかたがなかったので、何とか克服しようともがいてきました。今では結構動じない性格になったような気がしますが、HSPの概念を知った時に、もしかしたら「気が弱い」のではなく、些細なことでも過剰にアンテナを張って状況をうかがい慎重に行動しようとするからだと思いました。
上の4.とも共通するのですが、とにかく、非HSPの人たちからしたら些細なことでも、HSPである自分はすごく深くとらえたり裏を読もうとしたりするので、奥さんと口論になると、相手の言った一言にすごく深く傷ついたり過剰反応したりするので奥さんはきっと驚いているかと思います。

(つづく)

■参考図書

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち ~Highly Sensitive Person (HSP) ~ イルセ・サン

 

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