外山滋比古さんの「思考力」という本を読み終わったけど、
なるほどと思えることがいくつも書いてあったので紹介するね。
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勉強すると、頭は悪くなる。 知れば知るほど、バカになる。
頭の中に、いくらよけいなゴミをつめこんでも、頭が
よくなるわけではない。頭をよくしたければ、逆に、頭の中に
入っているよぶんなものを捨ててしまうことだ。
勉強をしなくても、ただでさえ、頭の中には雑多なものが
無差別につめこまれている。本から入ってくる知識などは
ほんのわずかで、まわりの人の話、見た風景、あるいは
テレビやラジオ、携帯電話やインターネットからの情報など、
あまり役に立たないものが、これでもかというくらいに、
ためこまれている。
頭につめこまれたガラクタの山をとりこわし、不要なものは
始末し、頭の中をいつもきれいに整理しておけば、
思考力、記憶力、創作力、想像力、判断力、洞察力など、
あらゆる知的活動が活性化する。
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日常生活の中では、定期的に燃えるゴミや不燃物を捨てていると
思うけど、頭の中も同じようにしないといけないよね。
同じように、「断捨離」も頭の中についても当てはまるよね。
頭の中に入っている知識や情報が多ければ多いほど嬉しいかと
いうと、そうじゃないよね。頭の中が百科事典のようになってしまうと、
自分で考えることをしなくなってしまうもんね。
部屋の中が片付いているかどうかは目で確かめることができるけど、
頭の中が片付いているかどうかを調べるのは難しいよね。
だから、頭の中を片付けようと思ったら、まずは頭の中に入ってくる
知識や情報を選ばないといけないんじゃないかな。