心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

2014-11-19 21:17:28 | 日記

空を見上げることはしょっちゅうあるけれど、それは

農民や漁師とはまったく違う見上げ方でしょうね。

空を物としては見ていない。

空に自分の生活がかかっていない。

だから私には空を一種の抽象として扱う傾向があります。

青空の青の濃さや薄さ、動いていく白い雲、さまざまな夕焼け・・・

空はいつも美しい。でも、もどかしく、どこか苛立たしい。

空と一体になりたいと思いながら、それは決してかなえられない

夢だと分かっているから。

 

今、読んでいる谷川俊太郎さんの「ひとり暮らし」という

エッセイ集に書いてあった言葉だけど、確かに空には

自分の生活はかかってないよね。同じ空を見ても、

その時の気分によって空の感じが変わるけど、それが

空を一種の抽象として扱っている、ということになるのかなぁ。

 

一日は夕焼けで成り立っているんじゃないから

その前で立ちつくすだけでは生きていけないのだから

それがどんなに美しかろうとも

 

谷川さんが60歳の時に書いた詩句だけど、谷川さんが

人生で学んでいたことが表現されているという感じがするね。

20代とか30代の時には、たぶんこんな詩句は浮かんで

こないんじゃないかな。