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「現実に起こったことを箇条書きにすれば、そうなる。
だがそれは、岩を打ち砕き、ごうごうと音をたて、
飛沫をあげながら流れていく川に、安全な岸辺から
小さなスプーンでほんのひと匙、水をすくいあげ、
これがこの川のすべてである、としたり顔で呈示する
ようなものであった。
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小池真理子さんの「虹の彼方」という作品の中で
目に止まった言葉。
何か事件が起こるとマスコミが盛んに報道するけど、
マスコミ側の受け止め方は、この言葉どおりのような
気がしない?
マスコミだけに限らず、自分自身の受け止め方にも
似たところがある気がするけど、世間の一般常識に
まどわされずに判断できるようになりたいよね。
僕が何を言いたいのかよくわからない人は、
「虹の彼方」を読んでみてね。
読んだら、たぶんわかると思うよ^^