アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

ゲルマラジオの実験-7

2018年12月16日 | ゲルマラジオの実験

【2018.12.16】
知らなかった・・・
鉱石ラジオのダイオードを逆向きに取り付けても動作するとは・・・
ことの発端は、「太田胃散型鉱石ラジオ」の部品に添付されていた回路図である。
回路図の赤丸の部分であるが、この方向に書かれた図は初めて見た。
写真がぼけてしまったが、ダイオードが左向きである。

高周波回路に精通している人であれば、「負の半サイクルを検波しているのだな」と、即座に理解できるのだろう。
私の場合は、そうはイカの〇玉(ゴールデンボール)で「単純な誤記では?」と考えてしまう。
これまで、「ダイオードは逆向きに取り付けたら正常に動作しない」と信じて疑わなかったのだから。
<まずは検証してみよう>
さて、先日製作した「太田胃散型鉱石ラジオ」は、ダイオードの取り付け箇所をソケットにしてある。
取り付け方向を変えるのは容易である。

わくわくしながら、イヤホンに耳を傾けると向きを変えても良く聞こえる事が判明した。
これは私にとっては衝撃的だったが、更に検証を進める。
<ダイオード両端の波形観測>
ダイオードの向きを変えて、両端の波形を観測してみた。
まずは、ダイオードが右向きの時の結果から。
B点の波形(検波後の波形)はA点の波形(検波前の波形)の上側の部分と位相が一致する。
プラス側の半サイクルを検波している。


次にダイオードを左向きにした時の結果が下の図と写真。
B点の波形(検波後の波形)はA点の波形(検波前の波形)の下側の部分と位相が一致する。
マイナス側の半サイクルを検波している。

鉱石ラジオをネット検索すると、ダイオードが右向きに書かれたものが多い。
良く調べると左向きに書かれたものも有るが、どちら向きでも動作する事について触れている記事は少ないと思われる。
参考書、教科書に盛り込んで頂きたい内容だと感じた。

コメント (2)
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