アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

わさび八味型LEDライトの製作

2018年02月10日 | 癒しのハンドメイド


【2018.02.10】
写真の左側が、「わさび八味型LEDライト」である。
右側は昨年に製作した「七味唐辛子型LEDライト」で両者を比較すると高さに約10mmの差が有る。
今回、七味型から八味型になったのを機に、LEDも5個から6個に変更した。
【製作のきっかけ】
2017年12月23日(土)の事だった。
例年、クリスマスの頃の週末に両親を招いて夕食を共にする。
呑兵衛の私は、ビールからスタートして焼酎を経て日本酒に辿り着いた頃には、すっかり出来上がっていた。
絶好調となった私は、両親に「七味唐辛子型LEDライト」を披露した。
蓋を開けて見せて、工夫した箇所や苦労話を交えながらLEDを点灯させた。
「お前は昔からこういう事が好きだったからな・・」と両親が言う。
「私達にも一つ作ってちょうだい」と言ったのはお袋だった。
【八味わさびとの出会い】
2018年元旦
この日、千葉から帰省した息子とカミさんの3人で野辺山高原へ出かけた。
私はお神酒をいただいた為、運転はカミさんが担当した。
野辺山駅の土産屋に立ち寄った時の事、「これで作ってみたら?」とカミさんが提案した。
「八味」の文字を見た瞬間に、LEDを1つ増やす事がひらめき即購入となった。
【今回の製作に当たり】
LED1個だけの時の、電圧・電流特性を調べて見た。
実験結果が、下のグラフで有る。

電流が大きい程LEDは明るいが、電流が2倍になると消費電力は4倍になるから電池の寿命を考えると安易に明るさだけを追求できないのである。
このLEDの場合は、電圧が僅かに0.3V増えたただけで電流が2倍、すなわち消費電力が4倍になってしまう。
【親父の誕生日プレゼント】
1月は親父の誕生月で、今年83歳になったが至って元気で元旦には趣味のゴルフで初のホールインワンを達成した。
足腰を鍛える為、夕食後に歩いているから懐中電灯としてプレゼントしようと考えた。(既に誕生日は過ぎているが・・)
【乾電池の選定】
今回は電池の交換が容易にできる設計が必要となる。
あれこれ考えた末に辿り着いたのが、9Vの角型電池(006P)である。
9Vを直接接続できない為、直列に51Ωを入れて消費電流の実験を行った。
実験に使用した電池は、3種類。
下の写真は、上からパナソニック製のアルカリ電池(480円)、100均のアルカリ電池(100円)、100均のマンガン電池(50円)である。

パナソミック製の物は480円と高価で、牛丼を一杯食べてもお釣りがくる価格である。
【LEDを6個接続して実験開始】
3種類の電池で、時間の経過と共に電流がどの様に低下するのかを検証した。

興味が有ったのは、パナソニック製の高価な電池が100均の電池に対してどの位の差を見せつけてくれるかだった。
マンガン電池には期待はしていなかったが、アルカリ電池との差は歴然としていた。
意外だったのは、パナソニック製と100均の電池に殆ど差が無いどころか、厳密には100均の方が僅かに上回っていた事だ。
但し、これは電流の低下特性だけの話で他のスペックについての検証は実施していない。

【明るさと消費電流の妥協点】
これには何度も繰り返し実験を行い、消費電流が50mA以上で有れば夜の散歩には十分な明るさだと判断した。
その結果、9Vの角型電池に直列に挿入する抵抗値を75Ωに決定した。
下の写真は、実験を繰り返した時のパーツ群。

【点灯式】
2018年2月10日(土)、試行錯誤を繰り返し、漸く点灯式に至った。
明日(2月11日)、親父にプレゼントしようと思う。
きっと喜んでくれるだろう。

【製作を終えて】
ここ最近、メーカーのデータ改竄が大きく報じられている。
本日の朝刊にも、某メーカーの照明器具向けのLEDの部品寿命のデータ改竄に関する記事が有った。
一体全体どうなっているんだ?
今回の製作は、個人的な趣味で行った事だからデータは測定した結果そのものである。
しかし、もしこれがメーカーの商品開発で「最小の消費電力で、最大の輝度」を追及する様な、相反する内容を期限までに目標値以下(或いは以上)にするとなると容易では無い。
馬鹿な上司から「まだできないのか!」「何故できないんだ!」等と強く言われ続ければ、精神的に追い込まれて行くに決まっている。
そもそも達成可能なスペックなのか、文句を言う上司は自分でできるのか?と疑問が湧いてくる。
まあ、私はこれからも実験や検証した内容を、そのまま書き続けて行くだけであるが。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする