【2018.04.28】
ミニマルチアンテナ㈱のHB32SXを屋根の上に設置した。
全ての作業を一人で行ったが、その経緯について紹介してみたいと思う。
<組立作業開始>
取説を読むと、各エレメントを結ぶフェーズラインの組立が最も手間がかかりそうだ。
屋根の上に上げる前にこの個所の作業を完了させなければならないと判断した。
室内でフェーズラインの組み立てを開始した。
このアンテナは直流的には、全てのエレメントが繋がっている。
形状は一見、八木アンテナに似ているが電気的な動作は全く異なる。
<完成したフェーズライン>
アルミパイプ製のフェーズラインが交差している箇所は、強風時に暴れない様に自己融着テープで固定した。
下の写真は、室内で組み上げたフェーズラインをベランダから庭へ吊り下した様子。
<エレメントの直角、平行調整>
ブーム中央に取り付けたマストクランプにスケールを立ててマストクランプの角度に対し、直角となるようにエレメントを取り付けた。
<庭で仮組立を行う>
ブーム長:約1.5m、エレメント長:約6.9m、重量:約8Kgのアンテナを庭で仮組立してみた。
我が家の庭は写真の通り、このアンテナがやっと置ける広さ(狭さ)で有る。
<高所へ設置する方法の検討>
庭で仮組をしたアンテナに触れながら、屋根の上での作業を想定し取り付け方法を考える。
屋根の上では、ネジ1本の取り付けでも地上で行う様な訳には行かない。
このまま一気に屋根の上に吊り上げる事は無理で、フェーズラインから先の部分は一端取り外し、屋根の上で取り付ける事に決めた。
下の写真は、フェーズライン部分を屋根の上に上げた様子。
これから4本のエレメントを取り付ける。
<スリル満点>
屋根の上で、無事にエレメントを取り付けたが緊張した。
フラットルーフでは無いので、ネジを落としたら地面に転げ落ちてしまい、無くなる可能性が有る。
いつ何が起こるか分からない、足を滑らせて落下するかも知れない、趣味の為とは言え命がけの作業である。
しかし、どうしてもやってみたいのだから仕方がない。
<このアンテナの利点>
ブーム長が約1.5mと短いので、給電部に容易に手が届く。
アンテナマストからは約75cmの位置にコネクターが有る。
コネクターが内側を向いていることは大変助かる。
下の写真は、同軸ケーブルを接続する前の状況。
<青空に輝くエレメント>
作業を終えて、地上から眺めるアンテナの姿に感動した。
「なんて美しいんだ!」
私の「無線キチガイ病」は一生直りそうもない。