

まずは思いっきり縦を突いて衝撃を与え

これで5mゲインしている

ディフェンスが前に出れないのを見て一気にウィングにパス


で、あっという間に敵陣10mラインまで「20メートル前進!」




ちょっと後退したが、サポートがきっちりついていて




そして、キャリアーが立っている状態でサポートがラッチに入り


Lock=鍵を閉める、「閉じ込める」、「監禁する」、「固定する」、しっかり組み合わせる、交通を「渋滞させる」
ラグビーのディフェンスにおいて最も重要なポジションはロックだと思う
15人の中で1番大きな選手が担うポジションであり、
「どんなサイズの相手でも捕まえることができる」
だから、相手の攻撃に対し、
「真っ先にディフェンスに行き」
「タックルで閉じ込める」あるいは
「チョークタックルで監禁する」ことで
「攻撃を渋滞させ」
「攻撃の流れを分断する」
この役目を担っているのが
「Lock」だ
今回もJsportsの動画から引用しました
10Mと22Mの真ん中あたりからNZの攻撃
アンストラクチャーを作るためにまずは最も破壊力のある
「3番の縦突進」
正面から1対1で倒すのは至難の業
しかし、重たいのでバランスを取るのも難しいので、
後ろから片足を持っただけで倒れてしまうという脆さもある
正面に具が立っていて、その横にムーア
まさに、合宿でのタックル練習の真価が問われる場面だった

玉出しと同時にムーアが勢いよく飛び出す

「お、さすがLock!トンプソンを彷彿とさせるタックル炸裂!」

正面タックルでは流石に倒せない




案の定正面衝突の単独事故状態

哀れ「ブロッサムカーペット」と化してしまった(泣

ファーストタックルでムーアが斜めからタックルを決めていれば

堀江から直接ナイカブラへダイレクトスローイング

また、斎藤も前を走らず、李の後方を追走していればもっと早く球出しできていた

一緒に走り出していれば、李はナイカブラのすぐ後ろをサポート出来るはず

そうすれば、ナイカブラがタックルされるこの瞬間に李はバインド出来ていたし

せめて李は真後ろを走っていれば、ナイカブラの真上でラック形成できるので

真後ろを走っていたら、この場面では

この「ちょっとした遅れ」により、


さらに、左サイドにパスアウトしたことにより、

また、特筆すべきはNZのディフェンスでの
フランスのあまりの強さにしばし呆然・・・
FWの体のサイズがデカすぎる!
地球にこんなでかい人間がまだいたのか!?
150キロって何よ!?
さすが、「アンドレザジャイアント」の出身国(笑
なんか、異次元の世界に突入している
これが「21世紀」なのか・・・
この大きさもさることながら、やっぱりすごいのは
「組織力」
スポーツは
「殺し合いをしないでストレス発散をする」ためにできた
「ゲーム(勝負)の一つ」
敵の陣地にある「ゴール」にボールをいかに運ぶか?
15人をどこに配置してどのように動いて、相手を躱(かわ)してゴールにボールを運ぶか?
15人X15人という、スポーツの中で最大人数で戦う意義は大きい
しかも、味方同士が「バインド(結束)しても良い」スポーツはおそらくラグビーだけではないか?
相手を倒すのもOK
相手にぶつかるのもOK
オフェンスとディフェンスが入れ替わってもゲーム続行
ただ、
ボールを前に投げてはいけないし、
ボールの前でプレーしてもいけない(モール、ラック、スクラムは除く)
自由度が高いので、最大人数になるのも当然だし、
大小、性格、体力、色々な人を織り交ぜないと戦えないスポーツでもある
FWプレーは大きくなければならないが、
BKは広いエリアで「1対1で勝負する局面が多い」ので、俊敏性とスピードが求められ
「小さい選手でも勝負できる」
ただ、全員に共通して求められるスキルは
「タックル」と
「仲間や敵をうまく利用する力」
「One For All(仲間を思い)」
「All For One(チームのために何をすべきか)」
LIVE Rugby | Ireland v France | World Rugby U20 Championship Final
立っているうちにサポートしているので、腕一本つけるだけでも大きな効果が生まれる
キャリアーを掴むことにより、キャリアーは支えができて倒れにくくなる
キャリアーに密着するのでダブルタックルに来てもキャリアーをバインドできないし、
ジャッカルすることもできない
https://youtube.com/clip/UgkxaHbBcAcHDhCEqjFA7NYqIM6-rt3hnMmn
https://youtube.com/clip/UgkxUfzh9Yvop_94AMW7R9Upj2ehP0NnSYjj
https://youtube.com/clip/UgkxW9G0GwI1fa6yU0eWdMdTqCsrdQyoKcW3
LIVE Rugby | Australia v Ireland | World Rugby U20 Championship
アイルランドとフランスは理想のラグビーに近い
セットプレーからBKは縦にアタック
コンタクトポイントには必ず左右にサポートが付いている
ボールをもらうためではなく、ボールキャリアーをアシストするために・・・
キャリアーがタックルされ、
倒れればボールの後方からラックに入り、
一人目のディフェンダーを押し込みスイープするが、
キャリアーと離れることなくギリギリの位置で止まり、
ディフェンダーの壁となりキャリアーを守る
足はボールの位置ギリギリに置いているのでハーフはすぐに真横にパスができる
フォワードはほぼ2分割で動き、
先陣は1次、3次、5次の「二つに一つ」のポイントまで走れば良い
後陣は2次、4次、6次のポイントを狙い、
1次ポイントはスルーして2次のポイントに向かう
2次ポイントは1次より遠い
このために、FWには強力な推進力が必要になる
それは
「瞬発力」
セットからまずは勢いをつけるために
「5歩のダッシュ」という「瞬発力」を使う
そう、たった「5歩のダッシュ」をするだけで、
後は重たい体が「慣性の法則」で勝手に前進できる
とはいえ、
セットプレーにおける1次ポイントは、ほぼセットポイントの後方で形成される
このため、スクラムから順目でパスを回せばFWは1次ポイントには間に合わない
だから、1次ポイントはBKがサポートに入る
この時に、2次ポイントにディフェンダーが
「流れ」で行けないようにするのがサポートの腕の見せ所
1次ポイントで
「ゲインしながら出せるか」
「何秒持ち堪えられるか」
で、次のFWのサポートが前に出ていけるかどうかが決まる
この時キャリアーが「どう倒されるか」でサポートも変わる・・・
長いな〜、しかも釈迦説(笑
続きはそのうち(汗
グランド練習も大事だけど、
強いチームの動画を見て
「どこが自分たちと違うのか?」を研究し
「このプレーを行うスキルは何が必要か」を考え
「イメージトレーニング」をしてみる
頭の中でスムーズにできれば、
グランド練習もあとは仲間と呼吸を合わせるだけ
・・・これも釈迦説w
いや、素晴らしい!JPN勝った!
なんと言われようともニュージーランドに勝ったのはすごい!
日本が二ユージーランドに普通に勝つ時代が来るなんて!
生きてて良かった〜(泣
・・・
と、手放しで喜ぶのはここまで
今、ラグビーのルールは日本人に有利になりつつある
「ヘッドコンタクトが危険なプレー」になったからだ
ジャパンの長所は
「小さい上に足が短い」
だから、
「タックルに行く時は、足元に絡みつきやすく」
「アタックの時は、重心が低く大きな頭が相手のショルダーもしくは頭と当たりやすい」
昭和と違い、100キロ以上の選手がぶつかり合うので、衝撃は計り知れない
体が大きくなった分俊敏性は落ちているのが残念ではあるが
俊敏性=瞬発力
これはどうやって鍛えれば良いのだろうか?
筋力発揮のメカニズムを考える必要がある
筋肉は縮むことしかできない
骨格筋の端部は必ず「骨」についている
その端部付近に運動神経があり、
脳から運動神経を通じて「縮め!」という信号を飛ばす
この信号を素早く大量に発信できれば筋力発揮も強烈になる
究極の例が空手の「自然石割」や「ビール瓶切り」などだ
・・・
また脱線していく(汗
今日の試合を見ていて、タックルに「飛び込む」選手が散見された
「魚雷タックル」はピンポイントで当たり、その衝撃で倒すタックル
これは、タックル側が大きな力を持っていない限り成功しない
タックルの衝撃を与える「作用点」はピンポイントでちょっとずれたらもう威力はなくなる
相手はどうしたら倒れるのか?
簡単だ
「2本の足を交互に動かせなくすれば良い」
だから、両手を相手の足に巻きつけバインドする
バインドをしっかりするためには
「肩」「首」「胸」で相手にしっかりと「密着する」ことが大事
この際に必ず拒否反応を起こすのが「脳」の防衛本能
「危ない」「怖い」「逃げろ」という信号が送られる
で、結果として
「目をつぶり」
「首をすくめる」ので
「キャリアーの体に密着できない」
だから、目を閉じるな!
と言われても閉じてしまう
「〇〇するな!」
というマイナス指導ではなく
タックルに入る瞬間に「目を開け!」
ってしたら、当たる瞬間に相手をしっかり見てヘッドオンも減ると思うのだが・・・
おっと〜?
本題に行けるのか?(大汗
目を開き、
しっかりと相手に密着できたら
「両手でバインドして」
「相手の両足を固定して」
「足を交互に運べなくして」
「立ったまま両足を動かし続け」
「相手が倒れるまで動きについていく」
で、タックル成立
まだ本題には入れません(大汗
この両手でバインドする動作こそ
「ベンチプレスで上げる」動作である
タックルに入る時は
「しっかりと胸を張り(肩甲骨を縮め」
当たった瞬間に
「一気に両足をバインドする」
このバインドするためには
「大胸筋を一気に縮める」ことが必要になる
ベンチプレスをやる際にタックルを意識して
バーベル、もしくはダンベルを下ろすときは
「肩甲骨を縮めて胸を張る」を意識して
バーが胸につく瞬間に
「一気に切り返す」
そしてタックルのバインドを意識して
「切り返した瞬間に止めて筋肉を締める」
これをやると胸筋と広背筋同時に力が入り
「筋肉が一気に縮み膨らむ」
両方の筋肉に力が入った状態でゆっくりあげると筋収縮状態を維持できる
筋トレは単に筋肉増強だけを意識したら勿体無い
筋トレをするときは
「この筋肉はラグビーのどの動作の時に使えるか?」
を考えることが大事
そう、
「練習のための練習」などいくらやっても時間の無駄
「この練習は試合のどの場面に使えるか?」を考える
スキルアップトレーニングの時も
「このスキルをアップするためにはどの筋肉が必要か?」を考える
現役としてラグビーをできるのは
「人生の中におけるほんの一瞬」・・・
と、分かった時はお爺さん(泣)という悲しい現実(大笑い