https://jod.jsports.co.jp/p/rugby/worldcup/98668-V
アイルランドの強さは予想していたが、ここまで強いとは・・・
強さの裏にあるのは
基本プレーの徹底と思われる
攻撃における基本の中でもやっぱり一番大事なのは
「パス」「トップスピードでボールをもらう」ではないだろうか
ショートパスにおける「スナップパス」は
「ハンズアップ」した手に寸分違わずパスできているか?
ボールをもらいに行く時に
「まずは相手の陣形を把握」して
「トップスピード」で走り込みながら「コール」して
自分の位置を「耳」で認知させ、
「ハンズアップ」して「目」でパスの標的を確認させているか
ハンズアップした手に正確にボールが吸い込まれれば、
「パス」するか「当たりに行く」のかの準備もより早くできる
この動作は10分の1秒、いや100分の1秒、下手したら1000分の1秒で
判断するのがスポーツの世界だ
これをやろうと思ったら、
どれだけの練習が必要かは自ずと理解されよう
派手に見えるプレーも、この一瞬の判断の積み重ねでしかない
アイルランドのプレーは複雑に見えるが、分解すれば
「当たり前のプレーを当たり前にやっている」ものを組み合わせているだけだ
トップスピードで走り込むからゲインできる
キャリアーにに立っているうちにラッチするからより強いもーメンタムとなる
モーメンタムを産むからディフェンダーを下げることができ、
ディフェンダーのモーメンタムは削がれる
ディフェンスのモーメンタムがないのでよりクリアな状態でラックを形成でき、
SHはノーステップで水平方向にボールを投げることができ、
バックスラインのモーメンタムを産む
また、モーメンタムがあるので、
「より少ない人数でラックが形成できる」
ラックひとつとっても
「ただ横についていれば良いというものではない」
タックラーをいかにスイープして、キャリアーに
「より強いモーメンタムを与えることができるか」
キャリアーが立っている状態なら、まずは
「ラッチ」することで「二人分のモーメンタム」を作る
タックラーが絡んでいれば、
タックラーの「手首を掴み」剥がす
タックラーがキャリアーに絡んでいられるのは
「腕」がキャリアーに絡みついているからだ
「腕」は体幹に近ければ近いほど「力が入る」ので
「上腕を掴んでも剥がれない」
だから、「テコの原理」を使い
体幹からより遠い「手首より先」を掴んで剥がす
・・・
大脱線(大汗)
これの繰り返しにより、ディフェンスの規律を崩壊させることにより
スペースが生まれるし反則を誘い、トライも生まれる
10m付近のラインアウト
20メートルの間隔を利用して、パワーランナーでゲインライン突破を狙う
まずは思いっきり縦を突いて衝撃を与え
「強烈な突破力」を
「意識させる」
これで5mゲインしている
これで5mゲインしている
ここがパワーランナーの真骨頂
モーメンタムができ、クリアなラックが形成され
ディフェンスは後退しながらのディフェンスを余儀なくされ
前に出ることができない
SHは真横にパスできる状態
ディフェンスが前に出れないのを見て一気にウィングにパス
ディフェンスが前に出れないのを見て一気にウィングにパス
このパスが「めっちゃ速い!」し「ピンポイントで正確」
ウィングは、トップスピードで走り込んでいるので
さらに「モーメンタム加速」
で、あっという間に敵陣10mラインまで「20メートル前進!」
で、あっという間に敵陣10mラインまで「20メートル前進!」
しかも、10名が残っている
ここのラックは倒れたキャリアーの足が残っていて
玉出しするのにSHはワンモーション入ったため、ディフェンスは前に出れた
ちょっと後退したが、サポートがきっちりついていて
しかも2名だけでまたクリアなラック形成している
このため、この次のラックにサポートに行ける人数が十分確保されている
そして、キャリアーが立っている状態でサポートがラッチに入り
そして、キャリアーが立っている状態でサポートがラッチに入り
モーメンタムを作り出すのでディフェンスは後退しながらになる
このフェーズは結果トライになった
しかし、それ以上にこの炎天下の中、
常に後退を繰り返してのディフェンスは
「何十キロもある重たい筋肉の鎧」を纏ったフォワードの
「ダメージは計り知れない」
「当たり前のことを当たり前にやる」
これができるようになるまで、アイルランドはどれだけ練習したのだろうか・・・
練習もさることながら、この組織での動きを理解している選手も凄いし、
何より、
「自分たちの強みを研究し」、
「戦術を練り」、
「選手に落とし込む」首脳陣がすごい
アイルランドって
「ラグビーを科学してる」
「独特のラグビー観」
が素晴らしい