2-5哲学文化

2-5-1抽象性の文脈

生物物理面の欲求が強まり人間の感受性や生命観が狂うほどに哲学文化の観点は喪失し歪性に歯止めが効かず破滅性の軌道が強まる。外界への利益を作る発想よりも強い物質性を持って外界を従属させる態度が進む。感性の壊れた生態系に陥る事について根源性を問い適正化の作法を浮かべ、長期的に変わらぬ主体性や生態系像を想起し不動性の価値観と具象的な実感を掴む発想と行為に精神の変わらぬ良性が生まれる。各種の宗教や思想などに共通する性格となり人類共通の観点と定まる。いつの時代にも変わらぬ重要な関心事と継承される。長く良好な様式を引き出せる発想と基調が持続し良好な精神の無限へ及ばせる欲求と繋がる。人間の感受性を回復させる有用な働きへの関心が高まり具象的形に現れる。

創造原理や活動法則性という長期的汎用性の原理を導出する研究分野等として哲学や文化の個性が起こる。広く人間一般の基準と適正を問い長きに及ぶ良好な社会性や生態系の導出と永続の形を提起し共感が高まると認識の広がりや活用へ進む。或いは現在の様式との異同の認識へ及び、良いと思えるプラス要素は取り入れられる。自己には不要と思えば使わない。又はこれは誰もが遵守する事柄へは個々の判断の自由は縮小される。各種各様の立場と現況の違いが生まれ一様に良し悪しの判断に及ばないものの、一定の基礎の同一性を望むニーズと対応が生まれる。二次三次の観点と感覚が進み根源性の観点が萎み、歪性が高まる事について、根源性を概念と起こし、感覚と感性の健全性へ及ばせる働きが生まれる。

2-5-2具象性の文脈

「利益誘導」という言葉も「何かをやるから何かを返せ」という事から、同一共感性の理念や領域観の形成と稼働を持って物理的な発想の強まらぬ同一感性による健全性が進む。言葉や概念を産みだす働きが弱まり、感覚的な因果性が強まる現象となって、精神面の質実を伺うことに及ぶ。言葉や概念、領域観を作り整え明示し同一共感性に繋げる働きに重要な側面が生まれる。人のモノ化の感覚が強まって、同一欲求を見出す発想が萎み、「金をやるから働け」という態度で占められることへの問題視が強まる。無機質合理性なる言葉が適用される。感性の喪失と感覚の強まり対し「言葉の働き」という面に意識が向う。

基準概念を示し内外へ働きかけ、それへの形が提出され良し悪しの判断と理由を回答しないと、略奪性の性質が映る。構造的優位性や力への依存を持って内外への公平な振る舞いを欠いた歪な精神性の認識が進む。労使関係や男女関係、政治と経済等という力の大小と相関の観点が生み出される。これらについて教育なる立場からの適正概念の提起と検証性を含めた適正化の働きが求められる。教育自体が歪化すると堂々とした基準と適用の形が崩れ悪性の基となる。教育者や指導者なる立場のあるべき姿が要件化される。そして、感性と感覚と観念の相関性という根本の観点が起こり、精神性と生物物理性の適正像を導出し根本的な基準からの適用へ回る。この面に哲学や文化等という個性が生まれる。「優越的地位の乱用」等の規制と適用をもって法律が稼働して根本的な利益を実現する。この辺りが適正に働かないと基礎基盤が狂って長期利益を喪失させる。空間の根幹と基軸が壊れると悪性が広がる。

物理的な効用に偏り全体観が萎縮し、多様な個性への尊重が萎み歪な体質が強まる事への適正化策が求められる。「仕事をくれてやっている」等という感覚が強まり、利益誘導なる事への問題視が進む。力に相応しい精神性が満たぬ事への対処が図られる。どのような領域観を整えられるのか、事前に予めの志向性を整備し、それへの良し悪しと運用面の検証性を含んで、実態が判定される。「根本性と特定性と全体性」という観点から、力に相応して中味を明示する事が求められる。内弁慶の気質は日本文化とは異質に見受けられる。根を変える事が求められる。見苦しい。

静的 動的	根本性と特定性と全体観
概念形成 観測 評価・予測	動静 方法と検証と改善