ほぼ一週間ぶりの投稿になります、本日も紀勢本線を走った列車のお話しと言うことで、今回は昭和55年をご覧いただこうと思います。
今回用意しましたのは、昭和55(1980)年1月号、7月号、10月号の3冊です。
今回もしばしお付き合いくださいませ。
早速、昭和55年1月号の時刻表を見ていきたいと思います。
時刻表によりますと、昭和53年の電化開業以降、南紀号が3往復、紀伊勝浦まで入ってくる以外は、381系による特急くろしおが季節列車を含めて9往復、更に天王寺始発のきのくには季節列車を含めて13往復(定期列車だけで9往復、4往復は予定臨時列車)走っているほか、白浜発新宮行きを含めれば14往復)更に京都発、和歌山線経由白浜行きが1往復運転されており、定期列車だけで、白浜までは、18往復の優等列車が走っていたことになります。
さらに、東京からの入り込み列車として、特急紀伊が紀伊勝浦まで運転されており、東京から寝たままで南紀まで足を運んでくれる、南紀団体観光列車の流れを汲む特急寝台列車が14系寝台車【当時は3段式】で運転されていました。
注:予定臨 ダイヤを作成する時点で定期列車と同様に運行時刻を定めている列車のことを予定臨時列車といい、特にある季節において定期的に運転される列車を季節列車と呼ぶ。
また、この当時は特急は9連、きのくにも10両から11両つないでおり、現在の特急が閑散時6連と比較すると、利用者がいかに多かったか判っていただけるかと思います。
なお、天王寺始発の夜行列車に目を向けてみますと、冬季ですので「いそつり」は運転されておらず、「はやたま」と「きのくに28号」が運転されています。
さて、紀勢本線にとってはオンシーズンとなる夏場はどうでしょうか。
7月号の時刻表を参照しますと、特急「くろしお」は季節列車【臨時列車と予定臨の合計】で5本運転されており、トータルで12往復、さらに急行「きのくに」は天王寺始発だけで限定しますと、13往復、(定期列車だけで9往復、4往復は予定臨時列車)走っているほか、白浜発新宮行きを含めれば14往復)京都発、和歌山線経由白浜行きが1往復運転されていますが、急行の本数は冬と変わらず、特急だけが増えていることになります。
この辺をどう解釈するかと言うことになるのですが、特急への指向があったのか、特急の誘導したのかとなりますが、快適で早く移動出来ると言うことで、特急への利用が浸透したのではないかと思われます。
和歌山線を参照しますと、「急行しらはま」が和歌山線経由で運転されています。
「しらはま」実は、下り1往復、上り2往復の変則となっていました。
さて、夜行列車に目を向けてみますと紀伊は引き続き14系3段寝台ですが、天王寺始発の列車に異変がありました。
今まで「いそつり」を名乗っていた列車が「快速はやたま52号」として片道だけ運転されています。
これに伴い、はやたま52号が運転されるときは、本家はやたまもダイヤの影響を受けるようで、白浜から、はやたま52号は、本家「はやたま」のダイヤを踏襲して、新宮まで運転、本家の「はやたま」8分程遅れて到着するダイヤになっています。
昭和55年10月でダイヤ改正が行われ、特急くろしおが季節列車・臨時列車を含めて13往復、うち予定臨が、2本、臨時列車1本で特急は閑散期でも10往復が走っています。翻って、急行列車の本数を数えてみますと10往復(白浜発着の列車を含めると11往復)が設定されていますが、5本が予定臨となっており、特急へのシフトが感じられます。さらに、長らく続いた京都発白浜行き急行は、京都発和歌山行きの急行紀ノ川隣、運転区間が短縮されました。更に、9:30天王寺発の「くろしお6号」白浜行きは、途中停車駅が和歌山駅のみで、和歌山~白浜間を1時間12分で結んでいます。下り列車は、「くろしお9号」白浜13:09→天王寺着15:08です。
夜行列車に目を向けてみますと、「はやたま」並びに快速「はやたま52号」が運転されており、白浜以南は引き続き本家はやたまの時刻を踏襲するダイヤとなっています。
また、殿(しんがり)を勤めてきた「きのくに24号」は、予定臨の季節列車に格下げとなっています。
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取材・記事の執筆等、お問い合わせはお気軽に
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またはメッセージ、コメントにて
お待ちしております。
国鉄があった時代 JNR-era
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今回もしばしお付き合いくださいませ。
早速、昭和55年1月号の時刻表を見ていきたいと思います。
時刻表によりますと、昭和53年の電化開業以降、南紀号が3往復、紀伊勝浦まで入ってくる以外は、381系による特急くろしおが季節列車を含めて9往復、更に天王寺始発のきのくには季節列車を含めて13往復(定期列車だけで9往復、4往復は予定臨時列車)走っているほか、白浜発新宮行きを含めれば14往復)更に京都発、和歌山線経由白浜行きが1往復運転されており、定期列車だけで、白浜までは、18往復の優等列車が走っていたことになります。
さらに、東京からの入り込み列車として、特急紀伊が紀伊勝浦まで運転されており、東京から寝たままで南紀まで足を運んでくれる、南紀団体観光列車の流れを汲む特急寝台列車が14系寝台車【当時は3段式】で運転されていました。
注:予定臨 ダイヤを作成する時点で定期列車と同様に運行時刻を定めている列車のことを予定臨時列車といい、特にある季節において定期的に運転される列車を季節列車と呼ぶ。
また、この当時は特急は9連、きのくにも10両から11両つないでおり、現在の特急が閑散時6連と比較すると、利用者がいかに多かったか判っていただけるかと思います。
なお、天王寺始発の夜行列車に目を向けてみますと、冬季ですので「いそつり」は運転されておらず、「はやたま」と「きのくに28号」が運転されています。
さて、紀勢本線にとってはオンシーズンとなる夏場はどうでしょうか。
7月号の時刻表を参照しますと、特急「くろしお」は季節列車【臨時列車と予定臨の合計】で5本運転されており、トータルで12往復、さらに急行「きのくに」は天王寺始発だけで限定しますと、13往復、(定期列車だけで9往復、4往復は予定臨時列車)走っているほか、白浜発新宮行きを含めれば14往復)京都発、和歌山線経由白浜行きが1往復運転されていますが、急行の本数は冬と変わらず、特急だけが増えていることになります。
この辺をどう解釈するかと言うことになるのですが、特急への指向があったのか、特急の誘導したのかとなりますが、快適で早く移動出来ると言うことで、特急への利用が浸透したのではないかと思われます。
和歌山線を参照しますと、「急行しらはま」が和歌山線経由で運転されています。
「しらはま」実は、下り1往復、上り2往復の変則となっていました。
さて、夜行列車に目を向けてみますと紀伊は引き続き14系3段寝台ですが、天王寺始発の列車に異変がありました。
今まで「いそつり」を名乗っていた列車が「快速はやたま52号」として片道だけ運転されています。
これに伴い、はやたま52号が運転されるときは、本家はやたまもダイヤの影響を受けるようで、白浜から、はやたま52号は、本家「はやたま」のダイヤを踏襲して、新宮まで運転、本家の「はやたま」8分程遅れて到着するダイヤになっています。
昭和55年10月でダイヤ改正が行われ、特急くろしおが季節列車・臨時列車を含めて13往復、うち予定臨が、2本、臨時列車1本で特急は閑散期でも10往復が走っています。翻って、急行列車の本数を数えてみますと10往復(白浜発着の列車を含めると11往復)が設定されていますが、5本が予定臨となっており、特急へのシフトが感じられます。さらに、長らく続いた京都発白浜行き急行は、京都発和歌山行きの急行紀ノ川隣、運転区間が短縮されました。更に、9:30天王寺発の「くろしお6号」白浜行きは、途中停車駅が和歌山駅のみで、和歌山~白浜間を1時間12分で結んでいます。下り列車は、「くろしお9号」白浜13:09→天王寺着15:08です。
夜行列車に目を向けてみますと、「はやたま」並びに快速「はやたま52号」が運転されており、白浜以南は引き続き本家はやたまの時刻を踏襲するダイヤとなっています。
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