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IC-705を固定で使う アンテナ切替器、卓上マイク、リグの固定、ほか

2024-02-21 15:29:59 | アマチュア無線

評判の IC-705 を購入していろいろ触ってみると、これは結構良いトランシーバーだ、と思うようになってきました。何よりも価格の割にはその機能が豊富でいろいろなことができるようになっており、QSOに関しては国内や近隣のDX程度にはこれで十分ではないか、と思います。出力が10Wなのは仕方がないのですが、これは筐体の大きさ(特に放熱に関して)妥当なところではないかと思われます。

そこで IC-705 を本格的にシャックで固定機として使うために次のようないくつかのツールと工夫を試してみました。

1.アンテナ切替器

IC-705に限らずエントリークラスのトランシーバーはアンテナ端子を1つしか持っていません。これ一台でHFからUHFまで使える、といってもアンテナを切替える手段は必須になります。そこでHFの4つのアンテナを切替えることができるアンテナ切替器を作ってみました。さらにV/Uのデュープレクサを使って IC-705 が計6本のアンテナ(10バンド)を使うことができるようにしてあります。ただし各アンテナはアンテナチューナーが必要としないで動作するように調整してあり、それぞれ2バンドで運用できます。

HF-1:7/18 クロスDP、HF-2:10/24 トラップDP、HF-3:28/14 トラップDP、HF-4:3.5/21 ワイヤートラップDP

なおこの切替器は入力に別のトランシーバーをつなぐことによって、HFのアンテナを共用(同時ではない)することができます。

リレーAは2つの系統が相互に切替わる形式のラッチ式でNコネクタの同軸リレー(上限仕様周波数/電力は2GHz/200W)ですが、430MHzには必要な仕様だと思います。リレーAにメインのFTdx3000とIC-705の2つのトランシーバーからそれぞれ同軸をつなぎ、これをHFのアンテナ切替リレー系統(リレーB、C、D)で各アンテナに切替えます。ここで FTdx3000 がHFのアンテナにつながっているときは IC-705 はデュープレクサ(V/UHF)につながるようになっています。

アンテナの切替は手動かトランシーバーからのバンドデータ(BCDデータ)出力による自動で行います。ここでFTdx3000はBCDデータが Linear端子から得られるのですが、IC-705では CI-V データをマイコンなどで解読する必要があり、現在 Arduino で行うべく挑戦中です。

またリレーB、C、Dも同軸リレーを使っていますが、HF帯では一般的なリレーでも使えると思います。なおリレーC、Dは写真の切替BOXにはなく別のリレーBOXに収納しています。

2.アドニス卓上マイクの接続

もともと FTdx3000 用に使っていたアドニスの卓上マイクを IC-705 でも使えるような回路を作ってみました。アドニスマイクをIC-705で使うには、アドニスに用意されている変換ケーブルを使うのが一般的かもしれませんが、それなりの値段がするので手持ちの材料で作りました。なお変換ケーブルではマイクの電源にトランシーバー内部の電源を供給する配線がされていますが、他のトランシーバーと切替えることを検討しているので、マイクの電源は内蔵電池としてその配線はしていません。

製作上の注意点は IC-705 マイク音声入力とSTBY入力が同じピンを使っているので音声ラインに1μFのコンデンサを入れることと、アドニスマイクのSTBY出力が3V弱の電圧出力のため一工夫が必要です。とは言っても、アドニスマイクからのSTBY・電圧出力でトランジスタをON/OFFする回路だけなので簡単そのものです。

3.木製の台に固定

IC-705 は移動運用に便利な小型軽量ですが、いざこれを置いて操作しようとするとそのままでは動いてしまい片手で押さえて操作する、ということになってしまいます。そこで片手で触っても動かないように固定するために、木製の台を作ってこれに台座をボルトで固定することにしました。この台座はカメラ用で一時期 IC-705 には打ってつけ、とネットで紹介されていたものです。

これだけの工夫で結構使い勝手が良くなります。なお表面は塗装ではなく包装用の黒テープを張ってみました。これも他人に見せるものではないのでペンキなどを塗るのに比べ速く、また周囲を汚す心配もないためオススメです。

4.そのほか

リグの運用でPCを使うことが普通になってきましたが、ノートパソコンでは机の上に置く場所が必要となるし、デスクトップでは動かすのも「よっコラショ」となります。そこでリグのスイッチオンのような感覚でPCを使いたいと思い無線専用にミニPCを導入してみました。

ミニPCはディスプレイの固定金具に引っ掛けて置くのが一般的ですが、これもやや面倒なので IC-705 を載せた台の下に置いてみました。これならSWを押すのもリグをオンするのと同じなので結構快適に使えます。なおミニPCは筐体が小さいので温度上昇に不安があります。そこで少し長めの木ねじを使って上蓋を浮かしています。

 



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