昨日お茶のお稽古の後、夕方から根津美術館に行ってきました。
閉館時間
5月10日(火)〜15日(日) 19時まで延長。
まずは、暗くなる前に深山幽谷の趣のある庭園を散策して、茶室、燕子花や緑豊かな樹々を鑑賞。
この後、
【燕子花図屏風の茶会】
昭和12年5月の取り合わせ展へ。
お茶会やお茶事は濃茶を中心に組み立てられ、懐石、炭手前や薄茶もメインのお口直し的な存在です。
今回開催中のこの茶会の一番の醍醐味が薄茶席の後の浅酌席(酒宴)にありました。
50畳もの大書院には
国宝「燕子花図屏風」
(1914年入手、1951年国宝指定)
重文「藤花図屏風」
「吉野図屏風」
屏風絵に囲まれながら一座建立の茶会の余韻に浸りながら酒を呑み交わす数奇者茶人達の豪快な語らいが聞こえてきそうです。
番茶席には
業平蒔絵硯箱 (尾形光琳作)が荘られ、この日のテーマ「伊勢物語」と呼応した調度品や箱や添状を拝見してお開きとなります。
在原業平が和歌に詠んだ、か•き•つ•ば•たの頭文字の折句が有名な
から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ
(伊勢物語9段「東下り」、古今和歌集)
を思い起こさせます。
見頃は過ぎてしまいましたがまだまだ燕子花も楽しめます。
同時開催
◻︎「画賛の楽しみ色々」
◻︎立夏の茶事ー初風炉ー
会期、まもなく終了。
初夏の宵、ゆったりとした時間におすすめです。