福岡のペットシッター・BM WAlking日誌

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猫の発情・妊娠について

2011-10-25 | 日記
お客様より、よく聞かれることで、猫の発情について簡単に記載したいと思います

猫の繁殖生態と繁殖時の行動、繁殖生理をよく理解して対処しましょう

猫は、交尾をすることによって排卵が起こる交尾排卵動物です
因みにウサギやフェレットなども交尾をすることによって排卵します


・・・猫の発情期間は・・・・

 1・発情前期(5~20日間)
行動が急に活発になり、飼い主に妙に甘えて擦り寄ってきたり、尿の回数が増えるなど発情兆候の一部が見られます。
雄は雌をめぐって雄同士でケンカしたり、雌に対して求愛行動をしたりしますが、雌はまだ許容しません。

 2.発情期(4~14日間)
発情が最も強く現れる時期で交配の適期となります。
雌は雄を許容し、交尾をします。独特な泣き声を発し、家具や飼い主に擦り寄って、におい付けをしたり、尿でのマーキングも活発です。
その他、床に転がって誘惑する動作や前かがみの姿勢など発情期特有の行動が観察されます。
発情期に交尾が行われると、その刺激で排卵が起こるので、高い確率で受胎します。
受胎すると発情はおさまり妊娠期間に入ります。妊娠期間は約60日です。

 3.発情後期(1~3日間)
発情行動が少しづつ減退していきます。

 4.発情間期(5~10日間)
発情行動は示しません。発情期に交尾しなかったり、交尾しても受胎しなかった場合は再び発情前期に移行します。
猫の性周期は平均して16~36日となり、交尾しない場合はこれを1周期として繰り返します。


発情周期は本来、春先に見られますが、栄養条件の良い今日の飼い猫などでは、繁殖季節は、はっきりしていません。
雄も雌の性周期に反応しますが、特に性周期とよべるものもありません
尿によるマーキング、独特の泣き声、雄は雌をめぐってのケンカが絶えません

これらは近所迷惑になるだけでなく、飼い主も悩まされる「問題行動」となりますが、性行動は、本能ですから、止めさせることは、困難です
猫にとっても自分でコントロールできない生理的な現象で、大変なストレスとなります。交尾をしなければ、排卵できないので3~30日の間隔で発情を繰り返し、発情を繰り返すと生殖器系の病気にかかりやすくなります


繁殖する予定がなければ、かかりつけの動物病院に相談して、性成熟に達する前に去勢・不妊手術をしましょう。
性成熟する前に去勢・不妊手術をすることで、生殖器系の病気の予防、独特の泣き声や尿マーキングなど問題行動の除去、そして猫をストレスから解放することができます


尚、猫が性成熟に達する時期、つまり雌は妊娠ができる体に、雄は精巣で精子が作られる時期は、個体差や種別はありますが(例えばシャムなどの短毛種は早く、ペルシャなど長毛種は遅めの傾向があります)、だいたい雌が6~10ヶ月、雄が7~10ヶ月です。

また、手術の料金なども病院によって違いますので、手術の時期などと合わせて相談し、ちゃんと説明を受けて安心できる所で施術してもらうようにしましょう