モズの眼

動かなくなった「心とからだ」の復活の記録

平野勝之

2014-08-02 | 読書、芸術

最近平野勝之が気になっている。

平野勝之はAV監督である。

私は雑誌「自転車人」連載のエッセイで氏を知った。よってAV監督というよりも自転車の、特にランドナーの先達として認識していた。

連載エッセーには旅自転車について濃~い情熱? が満載なのだが、時に女優と自転車でキャンプに行く企画があったりする。

ある巻で氏の自転車にほれ込んだ「おそのさん」と言う女性と知り合い、彼女の持つAlpsのランドナーを平野氏がレストアしてやったことなどエッセーで読んでいた。

その後自分は「自転車人」をあまり読まなくなっていたのだが、今年になって雑誌「BE-PAL」を見ると、なんと「おそのさん」と平野氏、北海道へ自転車旅に旅立っているではないか!

ちょと、またかい? と言う感じ。当然と言うか、何と言うか、「おそのさん」と恋愛関係になっている。

実は「おそのさん」、北海道の自転車旅を終えて結婚して長野に移住する予定だった。でも、結局その結婚は失敗したようだ。平野氏とは現在遠距離恋愛とのこと。

「BE-PAL」の連載は終わってしまった。私は連載を全部読んではいない。今バックナンバーを探しているところ。

しかし自由だな、真剣に自由だな!

昨年評判になった氏の作品「監督失格」の原点と言えるのは、AV女優、林由美香と平野氏が、東京から自転車で北海道の最北を目指す作品「由美香」だった。

その程度の知識は持っていた。であるから、またかい? と書いたのだが。

そして観ないで書くのもなんなので、購入した。はじめてAVビデオというのを購入した!ついでに本も。

一人でAVを観るのも気恥ずかしい気がして、自転車の世界に引きずり込んだ友人と一緒に鑑賞した。

アダルトな内容もあるのだが、それはそれほどでも・・どうでもよい位のものなのだ。

ただ最初は泣きながらブーたれていた林由美香が自転車旅をとおしてキラキラ輝いて行くのが素晴らしかった。ロードムービーと呼んでも、ドキュメント作品と呼んでも良い。

決して飛びぬけた美人ではないけれど、真っ直ぐな人だと思った。AV女優としての自分に誇りがあるんだ。尊敬できる。

何時までもAV女優はやってられないけれど、女優をやめても何かになれる人だった。

夭逝したのが本当に惜しいな。

 

 

 

 

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