アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

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「ニックとグリマング」 童話とは何か

2010-11-02 22:05:34 | フィリップ・K・ディック
ディック唯一の童話?


「ニックとグリマング」“Nick and the Glimming” 1988年
菊池誠訳 筑摩書房 1991年8月発行

これも死後発表された作品で
何と「銀河の壺直し」の草稿だと思われていたらしい

ディックの創作したガジェット、というより異星人、異生命体のオンパレードで
かれの別の作品に登場する名前が多い

児童書の出版元にすべて断られ日の目を見なかった作品だが
エッセンスだけ考えればディックの小品として
SF小説のジャンルにくくられても良い
児童文学という概念がそもそも曖昧で
最近のヤングアダルトとかいう読み物は
重いテーマの重い本を読まなくなったために
できた範疇ではないか

子どもに読み聞かせて喜ぶか?!
「人口が増え過ぎてペットが飼えない都市」のイメージがつかめるのか
何より子どもの感想を聞きたいものだ

 あえて児童書と銘打つ必要はないのでは

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