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アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

「風の歌を聴け」って言われても

2012-04-09 22:00:00 | 小説
片岡義男を思い出すのは私だけ


「風の歌を聴け」 村上 春樹(著) 講談社 1979年

一時期よく読んだ片岡義男の小説

改め、片岡義男の小説を一時期よく読みました
「風の歌を聴け」もそういう青春小説なのかと思いきや
鼠シリーズの発端と思うと一気に重みが増してくる

ブログに何がしかしたためようとすると
結局読み直さなければいけない
その程度の記憶力と読解力なのに
あれこれおこがましいことを書いていいのか
と自問自答しつつも
自己満足のための独り言でしかない
(ご訪問も少なく影響力は皆無だから)
お許しを請うしかない

誰しも「生き難い」という最大の難問に出会うのは
子供から大人へと変化していく時期
鵺というか動物から人に変わっていく変態期(metamorphosisの方です)
なのであろう
村上春樹の青春時代もまたこの原体験を自らに刻印した時期であり
それが動機となって、物語を構成するエネルギーの渦を作っているのか

片岡義男の小説は良くできたイラストレーション
とても商業的な動機によるものであったとすれば
村上春樹の場合は
やはりゴヤとかムンクを髣髴とさせる
絵画的な小説なのだろう


尾まで白いとはさすがに言えない


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