アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

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黄門様の意味が分かりました

2013-02-03 21:21:22 | 小説
冲方 丁「光圀傳」

光圀伝
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)

「光圀傳」1995円 冲方丁著、角川書店、2012年


光圀伝 電子特別版 (上) (角川書店単行本)
冲方 丁
角川書店

「光圀傳」電子特別版(上)600円 冲方丁著、角川書店、2012年

歴史小説というものを読まないので
とても面白く読めました
暴れん坊将軍(はほんとだったかどうかわかりません)のように
身をやつして徘徊するということがあったらしい
歴史好きの方には目新しいことはないのかも知れないが
作家の力量もあるのだろうが
もう少し読んで勉強しても良いなと思わせる本でした

「天地明察」の方が物語らしくわくわくし
こちらはいかにも伝記であり
光圀の個性が面白くさせているのかという
質的違いがあったのは否めないが

武士と儒教的教養、思想の関わり
仏教がなぜ維新当時排斥されたのか
どちらにしても中国および大陸思想であるわけだが
これまで思い至らずかつ無知であったことを知らされた
われわれはもっと中国の思想歴史に敬意を払わなければいけない

さてKindle Fire HDを購入して最初に購入したのが
「光圀傳」電子特別版(上)600円だった
本があるのに買ってみたのは
本にくらべて読みやすいのかどうか比較するのに
やはり手元にあるものでないとということ
(上)600円なら(下)と合わせて1,200円と
本より安いのならばこれからはできるだけ電子版で
と思ったわけだ

ところが(中)もあって
三冊分で1,900円と本と変わらない
店頭売りで経費もかかる本と一緒とは何?
出版社側も本腰を入れていない
あるいはケチなのか
フォントが限られるため
本では書体が変えられていて
一人称なのか三人称なのか分かるようになっているのに
電子特別版(Kindle版)ではそれが分からない
そういうところで若干戸惑いはしたけれど
暗いところ(夜通勤帰りのバス車内)などでも読めること
字も自在に大きくできること
などなどタブレット・ブックリーダー侮りがたし!
そう思わされました


歴史小説も悪くないと思わされました


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