アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

2012年12月21日に何しているかな?

2012-11-14 07:56:58 | SF
「滅亡の暗号」の暗号の意味は?

滅亡の暗号(上) (新潮文庫)
ダスティン・トマスン
新潮社

滅亡の暗号(上) ダスティン・トマスン著、柿沼 瑛子訳、新潮社文庫、2012年

滅亡の暗号(下) (新潮文庫)
ダスティン・トマスン
新潮社

滅亡の暗号(下) ダスティン・トマスン著、柿沼 瑛子訳、新潮社文庫、2012年

原題は「12.21」で明快である
本の主題は「再生」なのではないか
邦題「滅亡の暗号」は著者が「フランチェスコの暗号」の共著者の片割れであるため
その流れで着けたのだろうがいかがなものか
(こちらも原題は“The Rule of Four”で、あたりまえだが原題の方が良い)
マヤの絵文書の解読が「暗号」なのか
プリオン病の治療方法を探すことを謎解きとするのか?
邦題の粗探しをしていても仕方がないと反省

さて、話としては「フランチェスコの暗号」の方が謎解きがあって面白かった
こちらは「暗号」というより文明論が主題であり
やはり邦題の問題を蒸し返すが「暗号」はピンとこない

マヤの暦と滅亡を結びつける風説は
映画「2012」で知った程度で詳しくない
その時を迎えるというノストラダムスの「大予言」ほどの興奮はない

プリオン病が伝染していく過程と
特効薬を発見するあたり
プリオン説自体にいささか疑問を感じながらなので(「プリオン説はほんとうか?」参照)
最初からバイアスはかかっていたけれど
シリアスさ(手に汗握るような)はいま一歩であった

しかし、全体の着想と展開
何よりも新しい世紀という発想は面白いと思いました


SFで良かったのか、サスペンスだったのか?

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