チェルノブイリ原発から4キロメートルのプリピャチ市の空間線量
=3~4マイクロシーベルト/時
福島市で学校を通常通り開校し、子どもたちを学ばせていいと定めた基準値
=3.8マイクロシーベルト/時
チェルノブイリ事故から27年経った今でも、プリピャチの村には人影はない・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/6d/b2591a42afb35943888356079685c30e.jpg)
ICRP(国際放射線防護委員会)によれば、「一般の人が浴びても差し支えないとされる1年間の被ばくの基準は1ミリシーベルト」「原子力事故からの復旧期においては年間の被ばく量を多くても1ミリシーベルトから20ミリシーベルトまでにとどめるべき」ということです。
日本政府が採用しているのは復旧期の上限値。事故直後から1ミリシーベルトなのか20ミリシーベルトなのかという議論がありましたが、なし崩し的に20ミリシーベルトという高い放射線量を押し付けられているのが現状なのです。おまけに、復旧期がいつまで続くのか、明確どころか、おおむねの目安さえ示されていません。
ここでは詳しく述べませんが、1ミリシーベルト/年以下でも、ガンなどの発生率が上昇しているデータは、チェルノブイリだけではなく、世界中で報告されています。
●参考サイト:NHK「低線量被ばく 揺れる国際基準」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/caf063b4434a0e281132cf1607eb401f
ウクライナもベラルーシもロシアも同じ基準で、5ミリシーベルト/年以上のエリアは危険なので居住が禁止されています。
さらに、1ミリシーベルト/年から5ミリシーベルト/年で住民には移住の権利があります。国の支援を受けながらそこに住み続けるか、他の地域に移住するか、自由に選択することができるのです。フクシマとはレベルの違う対応が行われています。
そして、フクシマよりも厳しい基準を適用しているチェルノブイリですら、今、白血病や心臓疾患など、慢性被ばくが原因とされる病気が多発しているのです。
事故発生から27年を経ようとしているチェルノブイリですが、立ち入り禁止区域の外が「何の制限もなく生活できる状態」になっているわけではないのです。
そのような場所で、子供達を住ませてもよいのでしょうか?
私設原子力情報室・避難移住より転載
http://nucleus.asablo.jp/blog/cat/hinan/