「原爆体験を世界に」橋爪文~NHKラジオ深夜便から
「ああ感謝だな」と思って。
なんでもね、すぐ感謝、感謝だと思って、
辛いこともあの時の事を思えば遥かに今の方がね、
感謝しなければいけないと思いながら自分の中で生きていますね。
飯田さんも16歳のね、昨日お話ししましたけれど16歳の少年で、
自分も重傷を負っていましたけれど、歩くことが彼は出来たんですね。
で、私のために火の中に、本当に一晩中火の中に残って、
そして一晩中おやかんに水を入れて死んでいく人達に一口ずつ水を与えて歩いていましたから、
ああいう中でね、そういう事をしている彼を見た時に、
本当に人間以上の神様みたいなものを感じました。
それもありましたし、バラックで身体をくっつけあってね、重症者達が。
何にも苦情を言わない。
隣の人の事を常に思って過ごした、ああいう人間の極限状態にあった時には
「人間って素晴らしいな」っていう事を、私はあの時に見た気がします。
いや、多分私はいろいろ思うんですけど、
私のまわり、私が知っている被爆者の方達が報復だとか憎しみなんか全然訴えないで、
そういう憎しみとか何とかね、考える余地が無いくらい、
なんか人のものを盗もうとか、盗むものもないんですよ勿論ね。
だけどもそういうのをもう通り越した極限状態というのがあったような気がするんですね。
あの時見た人間の、「人間っていうのは素晴らしいんだ」っていうことが。
だからいろんな事があっても私は人間を信じたくなる方ですね。
海外に、いろんな国に行きましたけれど、
ニュージーランドで高校生、いろんな中高生と話した時に、
高校生が質問で、
「文は原爆によって哲学が変わりましたか?」と質問があって、
わっ!難しい質問がきてね、その時に私は、
「原爆で非常に悲惨で辛い思いしましたけど、
でもその中で、極限状態の人間の素晴らしさを見る事が出来ました」って言ったんですね。
いった後で手が沢山、質問の手が上がってますから、説明する時間がないから、
「難しいこと言っちゃったな」と思ってんですけど、
次の日に先生が感想文を持ってきて下さった中に、
彼の、高校生の手紙がありまして、
原爆の話はとっても心に衝撃を与えたし感動したけれども、
私が一番感動した事は、文がそんな中にあって人間の素晴らしさを見たっていう、
あの一言に非常に心を打たれて、
わたしもこれから文のように人間の素晴らしさを信じて生きていきます。
っていうのがあったので、
「あぁ、分かってくれたんだな」と思って私の方が感動しましたね。
「ああ感謝だな」と思って。
なんでもね、すぐ感謝、感謝だと思って、
辛いこともあの時の事を思えば遥かに今の方がね、
感謝しなければいけないと思いながら自分の中で生きていますね。
飯田さんも16歳のね、昨日お話ししましたけれど16歳の少年で、
自分も重傷を負っていましたけれど、歩くことが彼は出来たんですね。
で、私のために火の中に、本当に一晩中火の中に残って、
そして一晩中おやかんに水を入れて死んでいく人達に一口ずつ水を与えて歩いていましたから、
ああいう中でね、そういう事をしている彼を見た時に、
本当に人間以上の神様みたいなものを感じました。
それもありましたし、バラックで身体をくっつけあってね、重症者達が。
何にも苦情を言わない。
隣の人の事を常に思って過ごした、ああいう人間の極限状態にあった時には
「人間って素晴らしいな」っていう事を、私はあの時に見た気がします。
いや、多分私はいろいろ思うんですけど、
私のまわり、私が知っている被爆者の方達が報復だとか憎しみなんか全然訴えないで、
そういう憎しみとか何とかね、考える余地が無いくらい、
なんか人のものを盗もうとか、盗むものもないんですよ勿論ね。
だけどもそういうのをもう通り越した極限状態というのがあったような気がするんですね。
あの時見た人間の、「人間っていうのは素晴らしいんだ」っていうことが。
だからいろんな事があっても私は人間を信じたくなる方ですね。
海外に、いろんな国に行きましたけれど、
ニュージーランドで高校生、いろんな中高生と話した時に、
高校生が質問で、
「文は原爆によって哲学が変わりましたか?」と質問があって、
わっ!難しい質問がきてね、その時に私は、
「原爆で非常に悲惨で辛い思いしましたけど、
でもその中で、極限状態の人間の素晴らしさを見る事が出来ました」って言ったんですね。
いった後で手が沢山、質問の手が上がってますから、説明する時間がないから、
「難しいこと言っちゃったな」と思ってんですけど、
次の日に先生が感想文を持ってきて下さった中に、
彼の、高校生の手紙がありまして、
原爆の話はとっても心に衝撃を与えたし感動したけれども、
私が一番感動した事は、文がそんな中にあって人間の素晴らしさを見たっていう、
あの一言に非常に心を打たれて、
わたしもこれから文のように人間の素晴らしさを信じて生きていきます。
っていうのがあったので、
「あぁ、分かってくれたんだな」と思って私の方が感動しましたね。