今日は母の命日
父の形見のいかり草
生まれた限りはいつか逝く
わかっている
わかっているけど
言い得ぬ寂しさがつのる
103歳で逝った祖母は
生前よく言った
「人間はあまり長く
生きるもんじゃない。」
仲間もいなくなり
人様のお世話になりながら生きるのは
良い事じゃない と
母も年とともに身体のあちこちが
不自由になり
「死んだ方が楽かもしれないなぁ」と
言うようになっていた
自分も歳をとり
自分で老けたと感じるようになり
夜布団に入った後
明日の朝
このまま目が覚めないかもしれないと
思うこともある
死は
怖い事なのだろうか
遅かれ早かれ
必ず逝かなくてはいけないのだ
それほど恐れることは
ないのかもしれない
が
今は生きていたい
生きて
笑って
悩みたい
それに
部屋のゴミを片付けてからじゃないと
恥ずかしくて
成仏できないと思う
父の形見のいかり草
今年も咲いた