正月はもうすぐそこまで来てる
なんだかザワザワ落ち着かない
子供の頃
クリスマスが終わったとたん
正月準備のお手伝いだった
大掃除は家中の畳をひっぺがし
外に持ち出し棒でパンパン叩いて
風に当ててから戻す
家中の障子の張り替えもお手伝い
掃除が終わったら餅つき
土間に臼を据えて
蒸し上がった餅米をつく
鏡餅・お供え餅を丸めながら
時々母がちょこっとつまんで
砂糖をつけて口の中に入れてくれた
餅つきが終わったら小豆を煮る
アクを取りながら焦げないように
ひたすらかき混ぜる
これは子供の仕事だったけど
小豆がはねて熱かったっけ
子供といえど立派な労働力
怒鳴られながらお手伝いしたものだ
31日は朝から掃除をし
囲炉裏で鮭を焼きのっぺ汁を炊く
早めにお風呂に入り
囲炉裏の周りで忘年会だった
お夕飯をいただきながら
大人はお酒を飲みながら談笑
親戚も集まるから10人以上が
呑み食いする
いとこ達が笑い合い遊んでるのに私は母と台所仕事
女の子はそういうもんだと言われてた
この頃に比べたら
今はなんと呑気なことか
親も子も孫もいない
何もしなくて良いのだ
子供の頃
こんな生活が夢だった
夢が叶った
でも心の何処かで
こんな呑気な生活してたら
バチが当たる
季節毎のイベントはちゃんとしなきゃ
心の怠け癖がついちゃうと思う
だからザワザワ落ち着かない