墓石クリーニングの女

お墓と向き合うことで『大切なもの』を日々感じながら、あつく生きる女…それが、アタシ。

営業日記  小平霊園~多磨霊園へ

2008年10月08日 | 仕事
昨日は営業の日。

でも、その前に小平霊園で作業を一つ。
稲田の点サビと戦っているからだ。

ちょうど、正面の目立つところに、点サビの層がある。
結構、深く、大きく、しつこいものだ。

稲田の点サビは、厄介で、奥の奥まで取り切るには、根気が必要。
吸い上げて、とりきるのに時間がかかる。

しばらく、小平霊園に通うことになりそうだ。



その後、多摩霊園へ。

私は現在、都営霊園などの霊園を10箇所近く回っている。
回り始めた時、誰も相手にしてくれなかった。

「クリーニング?うちは無いから。」

この言葉を、何度聞いたことだろう。

犬を追い払う様に、「しっしっ!」と手を振るしぐさも、何度見ただろう。



石材ケア(墓石クリーニング)の業者は、一時とても増え、墓掃除レベルの
ちょっとした作業の請負から専門的な石材のケアメンテナンスまで、ピンきりだ。

石屋さんとしては、現れては消えていくこの業界の人達を、いまいち信用してない様子なのだ。

信用。
そう、これが最大の課題だと思った。
信用ない業者に、お客様の大事なお墓を触らせることなんてできないんだから。



今年に入ってから、この『信用』をいただくために、毎月自分らしい
施工レポートを書くことにした。(これがあきねえ便り。)
それを配る。たけしょうでは今、こんな仕事をしています!と、
知っていただくことが大切。
そして、毎月必ずそれをもって顔を出すこと。
あたしを、憶えてください…という想いで、服装は毎回同じ、
たけしょうTシャツとジーンズ。(貧乏くさい…)

数ヶ月続けているうちに、霊園で歩いていると声をかけられるようになった。

お茶やおせんべいを出してくださるお店も増えた。

問い合わせも、依頼も、一件また一件と増えた。

昨日は、大きな石屋さんで、今まで相手にしてくれなかったとこから、
あたしが尋ねた数分後にご相談があったらしい。



こうやって、一軒づつ育んだ縁は、簡単に手に入れたつながりよりも重く、その価値も高い。

だからこそ、依頼された案件は、たとえ小さい案件でも難しい案件でも、
精一杯誠意を尽くし期待にこたえたいと思う。

そして、営業とは、「必要とされている情報をお知らせする役」と思っている。
だから、あたしは自分から説明したりお願いしたりはしません。
ひたすら、ニュースレターを配り、呼び止められた時には、
必要とされている情報を提供する、これが営業の役割でしょう。

今もこれからも、誰かに喜んでいただける仕事をモットーに、
ぶれずに続けていきたい。



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