墓石クリーニングの女

お墓と向き合うことで『大切なもの』を日々感じながら、あつく生きる女…それが、アタシ。

チャンピオン

2009年08月26日 | つぶやき
アリスのチャンピオンって曲、好きですか?

アタシは、自分で買った2枚目のレコードなんですよ。すげー好き。

この、曲って実在の人物のことをモデルに、谷村新司が歌詞を書いたっての知ってました?

いまTVみていて始めて知りました…以前にも、24時間TVで話たそうですが…

その人物とは、カシアス内藤。

ものすごい才能を持ったボクサー。でも、ただひとつの欠点を克服できず、世界チャンピオンを逃す…
彼は、優しすぎたんです。

相手にとどめをさせず、流血なんてしているとひるんでしまう、そんなボクサー。



その内藤は、今、喉頭がんを患っていて、治療を選択する際、声がなくなるのが怖いと声を残すための治療方法にこだわったそうです。

それはなぜか?

それは、当時中2だった息子のためだったんですね。
その頃から、ボクシングをしていた息子は才能を発揮し、その息子に自分すべてを教えたかったのです。
そして、息子は、父の夢『世界チャンピオン』をとり、彼の愛情に応えようと頑張っています。
現在、息子内藤リツキは、高校で2冠をとり、頭角を現しています。

そんな親子の2人3客が、TVで取り上げられ、二人がお互いを思う気持ちで支えられていることを感じて、ジーーーーンときました。

もう一度チャンピオン聴いてみるといいですよ。

胸が熱くなります。



チャンピオン
http://www.youtube.com/watch?v=iQCk06vFsI0


カシアス内藤
黒人のアメリカ兵と日本人女性との子として神戸で生まれ、横浜で育った。神奈川の武相高校でボクシング部に入部し、ミドル級の高校チャンピオンとなる(入部当初はオーソドックススタイルだったが、負傷した際苦肉の策でサウスポースタイルで試合を行ったところ結果的に快勝したため、その後引退までサウスポースタイルで通すことになる)。

1968年11月13日に船橋ジムからプロデビュー。リングネームの「カシアス内藤」は、モハメド・アリの本名「カシアス・クレイ」にあやかって船橋ジムの石川昭二会長が命名した。

内藤自身はこのリングネームに気が重かったらしいが、デビュー翌年から名トレーナーとして知られるエディ・タウンゼントの指導を受けると、左ボクサー・ファイタータイプの強打者として連勝街道を邁進し、無敗のまま1970年2月に日本ミドル級チャンピオン、翌1971年1月には東洋ミドル級チャンピオンとなり、周囲は重量級の世界チャンピオンの誕生を期待するようになる。

しかし、恵まれた才能を持ちながら、元来気が優しく精神的に脆い面が災いして、後に輪島功一を倒して世界チャンピオンとなる韓国の柳済斗に敵地で敗れ初黒星を喫すると、以降精彩を欠いた試合を続けるようになった。一足先に重量級の世界チャンピオンとなった輪島とは、ノン・タイトル戦ながら1972年2月に試合を行っており、壮絶な打撃戦の末に7回KOで敗れている。

戦績が下降線を辿るようになってくると、勢いのある選手の「かませ犬」のような存在となり、1974年にやはり後の世界王者である工藤政志に判定負けし、一旦表舞台から姿を消した。

4年後の1978年10月に突然復帰して連勝するが、1979年8月に韓国のソウルに乗り込んで朴鍾八との東洋ミドル級王座決定戦に挑むものの2回KO負けを喫し、その年の末に現役を引退した。

引退後咽頭がんを患っている事を公表し、現役中に知り合ったノンフィクション作家の沢木耕太郎らの協力を得て、2005年2月に地元横浜市中区で念願だったボクシングジムを開設した。

「将来、自分のジムを作って後進の育成をする」約束をエディとしたと語り、「声が出せないと選手を指導できない」との理由で手術を拒み、日常生活では支障ない位まで克服しつつある。

ちなみに、ジムの名前のE&Jとは、恩師と本名のイニシャルに由来する。

2009年3月長男・律樹が、高校ボクシング選抜大会・高校総体ライト級で高校2冠となった。


沢木耕太郎
沢木耕太郎はカシアス内藤と練習等の日常生活から実際の試合まで行動を共にし、1976年に『クレイになれなかった男』(『敗れざる者たち』に収録)と 1981年に『一瞬の夏』を書き上げ発表した。

『クレイになれなかった男』では、恵まれた才能を持ちながら、あと一歩の処でチャンスを掴み切れなかった内藤を自らの姿と重ね合わせ、カシアス・クレイや『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈と対比させることで「燃え尽きたい」と願っても「燃え尽きることができない」悲哀を描いた。

続編とも言える『一瞬の夏』では、復帰して再起を図る内藤の姿を克明に描いて各方面から絶賛され、第一回新田次郎文学賞を受賞した。



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