4月22日(月)の17時10分頃、フィリピンのルソン島中部
パンパンガ州でM6.1の地震が発生しました。
以下現地の新聞から
Earth Day quake jolts Luzon
Serious shaker A 6.5 magnitude afternoon quake that rocked parts of Luzon with an epicenter in Castillejos, Zambales collapsed portions of the ceiling at the departure area of Clark International Airport, while eight were reported dead and other structures were affected in Pampanga and nearby provinces.
(被害を受けたクラーク国際空港)
(亀裂の入った商店の中)
(倒壊した建物)
地震直後のマニラ市エルミタのロビンソン・プレイスの様子。
建物外に一目散に逃げた買い物客たち。
(注記:ロビンソンス-パーマーケットは、以前滞在していたころはよく行った商業施設です。)
現地のマニラ新聞の報道によると
22日午後5時11分ごろ、ルソン島北西部サンバレス州サンマルセリノ町
を震源とするマグニチュード(M)6・3(米地質研究所)の地震があった。
震源の深さは12キロで、フィリピンの震度階で最大震度5(日本の
震度4ほどに相当)を観測した。
各地からの情報を総合すると、首都圏北方パンパンガ州では複数の
建物が倒壊し、8人が死亡した。
州当局によると、がれきの下になお30人ほどが生き埋めになっている
可能性があるという。
国際便も多く就航する同州のクラーク国際空港では窓ガラスが割れ、
建物の一部も損壊する
被害が出たため、23日夕まで空港閉鎖となった。空港では停電も起きている。
首都圏でも地震発生直後、高層ビルなどから人々が一斉に避難。
大統領府でも政府高官らが建物外に退去した。
軽量高架鉄道(LRT)と首都圏鉄道(MRT)も一時運転を見合わせた。
このため駅付近などが大混雑し、帰宅客らに大きな影響が出ている。
震源に近いサンバレス州スービックにあるさくら和食レストランの
シェフの平野晃太郎さん(24)は「揺れに驚いて店外に避難した。
幸い開店前で客はいなかったが、比人スタッフは初めて経験する大きな
揺れにショックを受けている」と話した。
店の棚から皿が数枚落ちて割れたという。
マカティ市の高層コンドミニアム「ビーコン」では地震とともに
エレベーターが止まった。
40階から階段で外へ避難して来たアル・グイントさん(30)は「住民は
みなパニックに陥っていた。
私も財布や携帯さえ持たず、着の身着のまま降りて来た」と息を
切らせながら話した。
一方、ビーコン在住の日本人男性は「向かいの高層ビルが
揺れているのが分かった」ため、いったん1階に降りたが「すぐに、
もう安全と判断して部屋に戻った」と冷静に語った。
マカティ市のビル22階に事務所を持つ比日本人商工会議所では、
ちょうど会報の発送の準備をしていた時にゆっくりと大きな揺れがきた。
藤井伸夫副会頭が、会報の山が崩れるのを見ていると「多くの比人が
あわててエレベーターに走っていった」という。
(地震でビルの外に避難する人たち=22日午後5時半ごろ、首都圏マカティ市)