とある何でも屋スタッフブログ

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新聞紙の上の作品

2011-01-24 | 近況
月に2回ぐらい見える自閉症の男の子、Kちゃん。はやいもので出会ってから6年も経っていた。

Kちゃんは以前から(小学校にあがる前からだったと思う)看板に書かれている通りに文字を書いて、難しい漢字でも難なく書いてしまうので周囲を驚かせていた。

あるときはいきなり「東海道ルネッサンス」と、ロゴの通りに書いてみたり。
「おかあさんといっしょ」もロゴの通りに書いた後、「©NHK」まで書き込んでみたり。

つまり、物体の形を的確に捉える能力が抜きん出ている。
彼としては字を書いているのではなく、そこに書かれている「絵」をそのまま描いているのだ。
しかもいったん記憶してからそれを引き出している。すごすぎる。

ここ2~3年ぐらいの成長は目を見張るものがありました。
ちゃんと挨拶ができたり、会話がかなりできるようになったり、「増田先生!こんにちは!」と自分から声をかけるなど、涙が出そうなぐらいに感動することが続いていた。

そして昨日、新聞紙を嬉しそうに持ってきたのだ。
「桐井さんに見せたいんだそうです」
と佐藤先生から聞き、見せてもらったのはこの新聞紙の上に書かれた標識の数々!

す・・・すごすぎる!

標識の素材を新聞紙にプリントしたのではないかと思えるほどの精密さ!
50キロ規制とか30キロ規制の数字なんて、フォントそのもの!!
ちょっと前から標識が好きで好きで、雑誌にちぃ~~~さく標識が載っているとその写真を「じーーっ」とよく見てた、確かに。
矢印の方向も合っている。左隅にある「県道○号線」の標識の下に何か文字が書いてあるがそこには「静岡県」が入るところで、普通なら見落としそうなところまで再現している。

右には自動車の絵が描かれているが、車の後姿を観察していたらしく、三菱パジェロだと思われる。
しっかりロゴまで入っている(^^;
そしてホイールが大好きなので、そのホイールへのこだわり方もちらりと見える。

そしてこの後、ワタシは幼稚園の男の子と折り紙で遊んでいたのだが、Kちゃんは折り紙をじいっと見つめ
「折り紙切る」
と言ったので、折り紙とはさみを渡した。
以前折り紙を折ってはさみで切り込みを入れ、それはそれは美しい雪の結晶をたくさんつくったことがあったが、今回もそれを作ってくれるのかと思った。

Kちゃんは折り紙をたたみ、何かを切りだした。
切り終えてたたんであった折り紙を開くと・・・・やっぱり標識だった!!(^^;
一枚もらおうと思ってたのに、どうやら全部返してしまった_| ̄|○
実物が無くて残念だけど・・・
こんなかんじだった、確か↓

本当にトレスしたみたいにきれいな形だった。

もう~~、まいったな、Kちゃん。
次は何をしてワタシを驚かせてくれるのだろう。
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