阿武山(あぶさん)と栗本軒貞国の狂歌とサンフレ昔話

コロナ禍は去りぬいやまだ言ひ合ふを
ホッホッ笑ふアオバズクかも

by小林じゃ

短歌 その10 (2014年7月)

2014-07-31 08:33:23 | 短歌(まとめ)

 

 

       野分後月

  台風のなごりの低き雲の上に少し涼ある夏の夜の月

 

     遅れてきたメール

  PCを買って十日が過ぎた頃に迷惑フォルダにごめんの文字入る

  言い訳はいけんといつも言ってるが取り繕ってほしい時もある

  いやいいよ気にしないでとメールしたあと扇風機カタカタまわる

 

       太鼓下手

  ガチガチの本命なれど指のまめはすぐにはじけたクラブユース予選

 

      南岩国駅前蓮根畑 

  お互いにそっぽ向く葉を諭すようにレンコンの花静かに白き

 

      若者言葉 

  会話にしか登場しない「あね!」「あーね」用例だけじゃ意味とりにくい

 

      朝ラーメン 

  ラーメンの湯気を潮風ふきとばす尾道といえばしみず食堂

 

      俊足もえ君 

  給食の黒糖パンと呼ばれてる少女が全国2試合3点

 

      宮本杯(高陽クラブチームカップ)

  妥協しない10番君の速いパスをファーストタッチで抜け出してゆく

  やわらかく小さなボール拾い上げコーナーめがけ返す幸せ

  このゴール高いと不安な目をしつつ楽々上にはじき出す君

  目の前の個性楽しめ どの個性プロになるかは知らずともよし

 

      寄酷暑大雨拓夢背中

  陽炎に7の背ゆれる灼熱を少しさました今朝の大雨

 

     15歳のツイート 

  中学生女子のツイート厳しくて男子は甘いまあそんなもんか