ストーリーのバックグラウンドは上のGIFアニメを観てもらうとして。
前にも書いた通り、グループSNEの厨二病丸出しなシナリオのCRPGである。
なんせ人は呪われた島と呼ばれるようなトコには絶対に住まない。
あなたなら呪われた家とか呪われたマンションとか呪われたアパートメントとか呪われた村とか呪われた町等と呼ばれる場所に敢えて住んだりするだろうか?
絶対住まないだろう。それがフツーなのだ。
つまり、ロードス島が呪われた島、って言われてるって前提だけで人が住んでる、とかそんなこたぁあり得ないのだ。グループSNEはまず「人の行動が良く分かってない」のである。
まぁ、ハッキリ言うと、その辺の「センス」が悪いんで、人の心に刺さるゲームが作れないのだろう。
んでもう一回まとめておく。
PCエンジン版ロードス島戦記は移植担当社のハドソンのお陰でPCエンジンで三本の指が入るRPGとなった。
しかし「PC版」はそうではない。
実際のトコ、ロードス島戦記 〜 灰色の魔女 〜 はあの、ドラクエIIIと同じ年、しかもその後に出てるのだ。
仮に同じファミコンで出てたらドラクエIIIのクオリティに勝ててたのか、と訊かれれば無理としか答えようがないだろう。
言い換えると、それまでの国産PC用の国産RPGにマトモなモノが殆ど無かった、から何とかなった、って言った方が正しいのだ。
- ドラクエIIIは故・すぎやまこういちの手による音楽が奏でられてるのに、ロードス島戦記の音楽は変。
- ドラクエIIIは天才・中村光一の手によるマルチウィンドウの実装でUIが使いやすいが、ロードス島戦記はUIがモッサリしてて、しかもツリー構成が良くない。
- ドラクエIIIはCRPGとしてWizとUltimaのいいトコ取りで作られている為、逆にCRPGの「お手本のような」作りになってるが、ロードス島戦記は下手にTRPG臭くしてる為、CRPGのシステムとの相性が悪くプレイヤビリティが中途半端である。
- ドラクエIIIは開発担当のチュンソフトのRPGのプログラミングノウハウが溜まってるが、ロードス島戦記の開発会社、ハミングバードはこれでRPG制作が3〜4作目の筈だが、要するにプログラミングがこなれていない。
とまぁ、欠点の方が目に付く、と言って良い。
このブログでも書かれてるが、PCエンジン版ならいざ知らず、どう考えても刺さるようなゲームではないのである。
その刺さらないゲーム、PC版ロードス島戦記は一体どんなゲームだったのか、ちょっと見ていってみよう。
ロードス島戦記を起動し、ESCキーを押すとユーザーディスク作成画面に入る。
ロードス島戦記はフロッピー時代のゲームなので、ここでセーブ用のユーザーディスクを作らないとならないのだ。
「ユーザーディスクの作成」を選ぶ。
言われたとおりにする。
う〜ん、80年代だなぁ(笑)。
ESCキーを押すと次のようなメッセージが表示される。
言われた通りプログラムディスクを入れてリターンキーを叩く。
さて、このゲーム。
実はWizardryやUltimaと同様に、自分でキャラクタを作って冒険する事が可能だ。
ただし、キャラゲーなので、殆ど自作キャラを作るヤツはおらへんやろ。
んなわけで、いきなり「ゲームを始める」を選ぼう。
うん、作らへん。
ゲームはいきなりどこぞの酒場から始まる。・・・いや、ターバ、って村だけどな。
見た通り、キャラメイクをしないと、ドワーフのギム、と言うキャラでスタートする。
ここでまずする事は資金稼ぎだ。
「客に話かける」を選ぶ。
そして「僧侶」を選ぼう。
ここでは「買う」を選ぶ。と言うか、持てるだけ買う。6個持てる筈だ。
実はこの護符、売れば結構な金になる。つまり差額で儲けるのだ。
この状態になったら「広場へ戻る」を選んで店から出る。
ちなみにこのゲーム、ファミコンで言うAボタン・・・っつーか決定ボタンか、がReturnキーで、Bボタン、っつーかキャンセルボタンがEscキーである。
「市場に行く」を選ぶ。
ここで先程買ったアミュレットを売っぱらおう。
一個10G.P.で買ったアミュレットに250G.P.の値が付く。
随分と口の悪い坊主だったが、アミュレット作りの才はあった模様だ。
60G.P.の出費で1,500G.Pの収入、純利益は1,440G.P.である。
ここで暫く金儲けをすれば良い。ダフ屋的転売だな(笑)。
10回もやれば14,400G.P.の儲けになるので、初期資金としてはまぁまぁの儲けとなるだろう。
なお、このゲームは酒場&宿屋でセーブする。
「二階へ上がる」が宿屋へ行く事で、当然回復が可能なのだが、セーブを行う事が出来る。
しかし「必ず泊まらなければならない」為、セーブ「だけ」行う、と言う事が出来ない。
従って、このゲームではセーブをする為に金を払わなければならない、と言うとんでもない欠点があるのだ。
もちろんPCエンジン版ではこんなバカな仕様にはなっていない。
この村であとは用があるのは寺院だけである。
ここで「司祭の話を聞く」を選んでヘンなババァ(笑)の話を聞く。
これ、原作だとギムとこのババァは知り合いなんだが、このゲームだとサッパリ背景が分からない。
フツーに考えてみると、見も知らぬ他人に「娘の失踪」を相談されても「だから?」になるし困ったちゃんである。警察相談案件だろ(笑)。
誘拐騒ぎに素人が関わる方が判断が正常じゃなく、よってこのババァの話は無茶ぶりもいいトコである(苦笑)。
だからグループSNEのゲームは(ry
取り敢えず次回は村から出よう。
なお、このゲームは現在でもProjectEGGの方で販売されてて、また、パッケージ版も販売予定である。