先日経験した在宅死で、自分がどう死にたいのか、改めて考えさせられました。
そこで思い出したのが、中村仁一先生のこの本です。
蔵書をひっくり返しましたが出てきません。どこに行ったのだろう?
でも、内容は大体ですが頭に入っています。本も自然死しちゃったのかな?
私が大尊敬する 中村仁一先生。先生は御著書にある通り、ご自身肺癌で、最後まで医療を遠ざけて(在宅酸素療法はされていたそうです)過ごされ、逝かれたそうです。
私、この本を読んですぐにamazonで棺桶を発注しました。
数日して建築資材?としか思えないとても大きな荷物が届きました。・・・それが折りたたまれた棺桶でした。
その棺桶の売り文句は、「釘を使っておらず、奇麗に燃えます!!」
寝心地をよくしたかったので、枕を一つ追加して高枕で永眠出来る仕様にしました。
今も、数年に一回程度ですが、入棺し、ニヤリと笑います。なかなかの寝心地です。これならゆっくり眠れます!!
中村先生の著書、切れ味が良くて、兎に角、痛快です。
私のブログに少しでも同調されることがあるのなら・・・
読んでみてください、後悔することないと保証します。
死に関する本、色々あまた読みました。以下は坂根医院の蔵書の一部です。無料で貸出ししています!!
もっともっと読んだのだけれど、あえて言えば、中村仁一先生、石飛幸三先生、久坂部羊先生がベスト3かな!!3人とも医師ですね。
御三方ともに、「医療・医師はつけあがるんじゃないよ」という姿勢が共通です。でも、3人とも独自の世界観があって、どの本を読んでも、その世界に共感してしまって納得できてしまうのです。
何回か死んでみて、どれが正解なのか確かめたくなるくらいです!
皆さま、もしよければ、人生の残り時間に御三方の死に方に関する本を、ご自身の最期の参考に読まれませんか?
時間の無駄には決してならないと思いますよ。
中村先生は尊大な医療は遠ざけるのが何よりだとおっしゃるのですが・・・
私は、医療はうまく利用するべき存在だと考えていますj。
疼痛や呼吸困難など困ったことが無ければ中村先生の言われるように医療を遠ざければいいけれど、困った症状で必要であれば、医療を上手に利用するべきだと思います。
医療者が思い上がっているので利用しようと思うと主役の座を奪われてしまう事が多かったですが、しっかりと自己を主張し、自分が主体である立場を失わなければいいのです。それはなかなかに困難だとは思いますが、10年も経てば当たり前になるとは思います。今は過渡期なのです。
決して医療が患者さんの主役を奪わない医療 それが在宅医療だと私は思っています。先日アップした在宅医療は、私の思いを具現化したものだったのです。私には私なりの世界観があります。医療は、医療者は、患者さんと言う主役に利用されるべき脇役である。
その他にもいい本はいっぱいありましたけれども・・・
いくら読んでも自分の死を実感するには遠い、想像力に欠ける私でございました。