インフルエンザは終焉に向かっています。(B型の小さな山はこれから来るでしょうが・・・)下のグラフの灰色の折れ線が今シーズンのインフルエンザの1月部分の切り取りです。(モデルナ 新型コロナ・季節性インフルエンザ・RSウイルス リアルタイム流行・疫学情報 より)
同じく新形コロナの1月部分を切り取ると
少し減った後、増えるのだか減るのだか分からないですね。
奈良県中部にある我が坂根医院の発熱外来では
グラフにすると
インフルエンザは年初は1日30人とか凄いレベルでしたが、このところ、週に数人レベルに激減しています。一方の新型コロナ感染症(COVID-19)は、週に5人程度のレベルを保っていましたが、月末になって1日5人程度に増加しています。それとともに検査の陽性率も上がってきています。
新形コロナに掛かられた方、発熱、倦怠感、咽頭痛、頭痛、咳などを訴えられますが、症状は軽度な方が殆どです。ですので、「コロナ陽性でした」と結果を告げると、一様に驚かれます。そして、「どこでもらったのか全く分からない」と、言われます。
今流行っているコロナは、症状が軽い方が多い様です。軽症で自分がコロナに掛かっていると全く自覚しないまま行動しておられる方が多いのだと思います。それでなくても、新型コロナは自覚症状が出る前日から感染力があることが知られています。無症状のコロナウィルス拡散者がそこここに存在していると考えたほうがいいと思います。そして、その結果、当初の予想通り、2月に「2024~2025年新型コロナ冬の波」のピークが来るように思われます。
本日は午前中だけで新型コロナ:5人、インフルエンザ:0人、陽性率100%でした。3台あるPCR装置が久しぶりにフル稼働しています。下の写真は今日の写真です。3台同時にPCR陽性が出てしまいました。この先を暗示しているようですね。
先ほどから警告している様に、自覚症状のない新形コロナ感染患者がそこここにおられます。皆さま、自衛してください。まず、感染しやすいと思われる空気のよどんだ混雑した場所は避けてください。他人の傍らを通過する場合、風下よりは風上を通るなど、風の流れを意識して行動してください。不織布マスクは完全ではありませんが有用です。手洗いも有効。
きちんとマスクし、こまめに手洗いしても完全な防護など不可能です。重要なのは効率良く感染の可能性を引き下げることです。そして、重症化、死亡は何としても逃れなければなりません。65歳以上の方、まだ、コロナワクチン打てますよ!コロナワクチン、感染予防は完全ではありませんが、重症化予防には有効です。
掛かってしまっても、抗コロナ薬はあります。ですが、薬価が5万から10万円近く、高価です。(3割負担で1万5千円から3万円程度)使うなら感染早期に!悪くなったら使うなどと言う使い方は無意味です。
新形コロナは、残念ながら私たちの生活の中に定着してしまった様です。1年に2回、冬と夏に感染の波が来るようです。幸い、弱毒化してきてはいるようですが、高齢者にとってはまだまだ危険度の高い疾患です。スマートに感染の確率を下げる生活を工夫していきましょう。そして、危険度の高い人は年1回のワクチン接種などで抗体価を高く保ってください。今後も延々、WITH コロナ の生活は続いていきます。
イパネマの娘 The Girl From Ipanema - Astrud Gilberto