令和 6 年第 37 週(令和 6 年 9 月 9 日から令和 6 年 9 月 15 日まで)分の新型コ ロナウイルス感染症の発生状況が厚生労働省より発表されました。
定点当たり5.28人で前週の6.57人より20%減少しています。
地域別人口当たりの感染者数を見ると、
すみません、拡大鏡が必要ですよね。悪い方の1位から、宮城県、青森県、山形県、徳島県、岩手県、奈良県 ワースト3は東北ですね徳島県が4位、岩手県の次が奈良県なのですよねぇ。奈良県はずっと上位ですねぇ。一時は1位独走を続けていた沖縄県、最近では最下位が続いています。素晴らしいですね。
札幌医大、自治体別の人口当たりの新規感染者を発表してくれるのは良いのですが、出来たら、人口当たりのコロナ新規入院者数も発表してほしいです。それが出ると、違う世界も見えるのかもしれないなと思っています。あとで述べますが、新規感染者数と新規入院者数の関係は、リニアな関係ではないのです。具体的に言うと、このところ、新規感染者数は減少傾向にあるのですが、新規入院者数は増加傾向にあるのです。より分かりやすく言うと、外来を受診してくる新規コロナ患者さんは減っているのに、入院するような重症患者は増加しているという事です。想像も入れて解説すると、新型コロナ感染症疑いで受診した場合の自己負担金が高くなったので、軽傷で受診する人が減ったという事だと思います。
厚生労働省の発表数値をそのまま地図にのせて発表しているNHKの図を見ても、新規陽性者の全国的な減少傾向が見てとれます。
厚生労働省発表のこのところの感染者数のグラフを見ると、
第8波>第9波>第10波>第11波で良い傾向のように思えるのですが、入院者数に目を移すと
第8波はやはり大きいですが 第9波<第10波<第11波と第9波以降の波の大きさが感染者数とは逆に増加傾向にある事が分かります。
これは、先ほども言ったように新型コロナ感染者に対する助成金、補助金が減った結果自己負担金が増えて、軽傷では受診しない人が増えているのです。決してそれが一概に悪い事だと言っているわけではありません。多くの風邪も新型コロナすらも、ほとんどの場合はアセトアミノフェンだけでも治りますからね。 多くの場合は治るのだけど、私たちは重症化する少数も相手にしなければなりません。80歳以上の高齢者、呼吸器疾患など重症化因子を持っている方の中でも特に危ない方には、危ないかもと思われる症状が出現したら、しっかり検査を受け、コロナ陽性であったなら、高くつきますが抗コロナ薬を服用されるかまたは入院加療されることをお勧めします。
9<10<11 次の第12波=2024年冬の波が怖いですね。大きな波にならないと良いのですが。10月1日から、インフルエンザと65歳以上の新型コロナワクチンの接種が始まります。重症化因子の大きい方は受けられたほうが良いと思います。そして、流行りはじめたら、大きな波にならない様に感染を避けるよう、広げない様に気配りした行動をお願いします。相手を知って要領よく行動してください。
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