こんにちは、真田です。
季節の深まりとともにブログのサイクルも早くなって、何やら自分が西尾維新にでもなったかのように錯覚しがちな今日この頃ですが皆様お元気でしょうか。
(注)西尾維新:デビューから7年余りの間に40冊以上の作品(漫画原作含む)を発行した超売れっ子作家。毎月1冊ずつ発行することで、全12巻のシリーズを1年間で完結させたこともある。
「どんなものを食べているか言ってみたまえ、君がどんな人間であるかを言いあててみせよう」と言ったのは「食聖」ブリア=サヴァランですが、他人がどんなものを食べているか知りたくなるのは人の性。まして相手が有名人なら、、、
そういう意味で一番興味の対象となるのはやはりおそれおおくも天皇陛下でしょう。以前このコーナーでふぐと皇族の微妙な関係について書きましたが、普段はどんなお食事を召し上がっているのか。テレビに映る宮廷晩餐会などでは山海の美味珍味が並んでいますが、毎日あんな感じなのか。
そんな疑問に答えてくれる本が宮内庁に勤め、26年間にわたって昭和天皇皇后両陛下のお食事を作り続けた谷部金次郎氏の著書「昭和天皇の料理番」(講談社+α文庫)です。そこで日頃のお食事として紹介されているのは、「日本国の象徴」が召し上がるには一見あまりにも質素な、しかし日本人の「食」の原点ともいうべき品々。ご飯は麦飯でしかもブランド米ではなく標準米。野菜は御料牧場で栽培された有機野菜ですが、食卓に上るのはシンプルな煮物だったりします。谷部氏も宮内庁の厨房に入りたての頃は「こんな単純な料理ばかりでは勉強にならないのでは」と思ったそうですが、なんでもない食材でなんでもない食事を毎日作り続け、それを美味しく味わってもらうのは実は一番難しいことではないだろうかと悟ったといいます。
今の世の中コンビニどころかスーパーまで24時間営業になり、有名シェフの料理もインスタントになるなど便利になっているように思えますがまごころのこもった「食」をおろそかにする風潮に谷部氏は静かに警鐘を鳴らします。宮内庁で日々作られている料理は卓越した技術と情熱に支えられた究極の「日本食」。なるほど「日本国の象徴」にふさわしいものだと納得させられます。
この本は読み物としても面白く、文体も口語調で読みやすいのでお勧めです。陛下の優しいお人柄を示すエピソードも色々書かれていますし、「朝食はほとんど洋食だった」というような意外な事実にびっくりしたりもするでしょう。
レシピも沢山載っているので夜一人で残業している時でもこの本を読めばたちまちお腹一杯さ!(←錯覚)
ちなみに冒頭の写真はラサのホテルのレストランで撮ったもの。富士山の頂上並みの高度の土地でお寿司が食べられるとは。日本食万歳。
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「どんなものを食べているか言ってみたまえ、君がどんな人間であるかを言いあててみせよう」と言ったのは「食聖」ブリア=サヴァランですが、他人がどんなものを食べているか知りたくなるのは人の性。まして相手が有名人なら、、、
そういう意味で一番興味の対象となるのはやはりおそれおおくも天皇陛下でしょう。以前このコーナーでふぐと皇族の微妙な関係について書きましたが、普段はどんなお食事を召し上がっているのか。テレビに映る宮廷晩餐会などでは山海の美味珍味が並んでいますが、毎日あんな感じなのか。
そんな疑問に答えてくれる本が宮内庁に勤め、26年間にわたって昭和天皇皇后両陛下のお食事を作り続けた谷部金次郎氏の著書「昭和天皇の料理番」(講談社+α文庫)です。そこで日頃のお食事として紹介されているのは、「日本国の象徴」が召し上がるには一見あまりにも質素な、しかし日本人の「食」の原点ともいうべき品々。ご飯は麦飯でしかもブランド米ではなく標準米。野菜は御料牧場で栽培された有機野菜ですが、食卓に上るのはシンプルな煮物だったりします。谷部氏も宮内庁の厨房に入りたての頃は「こんな単純な料理ばかりでは勉強にならないのでは」と思ったそうですが、なんでもない食材でなんでもない食事を毎日作り続け、それを美味しく味わってもらうのは実は一番難しいことではないだろうかと悟ったといいます。
今の世の中コンビニどころかスーパーまで24時間営業になり、有名シェフの料理もインスタントになるなど便利になっているように思えますがまごころのこもった「食」をおろそかにする風潮に谷部氏は静かに警鐘を鳴らします。宮内庁で日々作られている料理は卓越した技術と情熱に支えられた究極の「日本食」。なるほど「日本国の象徴」にふさわしいものだと納得させられます。
この本は読み物としても面白く、文体も口語調で読みやすいのでお勧めです。陛下の優しいお人柄を示すエピソードも色々書かれていますし、「朝食はほとんど洋食だった」というような意外な事実にびっくりしたりもするでしょう。
レシピも沢山載っているので夜一人で残業している時でもこの本を読めばたちまちお腹一杯さ!(←錯覚)
ちなみに冒頭の写真はラサのホテルのレストランで撮ったもの。富士山の頂上並みの高度の土地でお寿司が食べられるとは。日本食万歳。
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