内倉真裕美の晴耕雨読

恵み野は「花の街」と言われています。HP「内倉真裕美のガーデニングダイアリー」もご覧下さい。

さよならデク!

2008年06月15日 23時21分17秒 | 日々の出来事

デクがはじめて我が家に来たときの写真です。
平成9年9月と写真の裏に書いてありました。
娘が5年生のときに書いたものです。
デクの背の高さ、25センチでした。

デクは長男が会社勤めしたときに、保健所で処分される犬を貰って来て、こっそりアパートで育てていたのです。
アパートで飼うことが出来なくなって、我が家にやって来たデク。
臆病でブルブル震えていました。
そんなデクも数年で我が家の2番目の主の座を勝ち取りました。
まるで家族そのものでした。

そんなデクが・・・。
デクが天国に召されました。
11歳でした。
最後までとても、おりこうさんでした。

2日間はデクの傍で眠りました。と言うよりデクは私の布団の上にド~ンと乗っかるように寝ていました。
少し苦しかったけれど、暖かい体温が伝わって、とても幸せでした。

2日間は水を良く飲みました。あまり食べ物は食べなくなっていたのに、私が根室から買ってきたシフォンケーキをすかさず盗み食いをしました。
「デクやってくれましたね・・・」元気になった証拠。と嬉しく思いましたが、それ以来食べ物は何も食べなくなりました。

昨日は土曜日でした。
夫は早くからゴルフに行き
娘は朝から高校の部活に出掛けました。
息子は何時ものように、「きゃろっと」を切り盛りしてくれました。
私は「千歳マルシェ」でテーマガーデン製作の為に会場まで駆けつけました。

午後5時近くに夫から電話が入り「デク危ないかもしれない。ず~っと寝たまま・・・」プツン・・・。
早々マルシェ会場の「きゃろっとブース」を片付けて帰宅しました。

息子とデクが居間にいました。
デクに声を掛けると顔をもたげ私を見つめてくれました。お腹もスースーしていました。

「何だ、デク元気じゃない・・・」確かに私を見てくれたのに、ホンの一瞬だけでした。
デクのお腹は一瞬大きくなって、次から動かなくなりました。
そして、口から黄色い液体が流れて来ました。
「デク!デク!デク!」もう一瞬も私を見ることはありませんでした。

まるで、私の帰りを待っていてくれたようです。
夫と娘は既に帰宅して、デクに挨拶してから、夕飯のお肉を買いに行っていたときでした。
デクは家族みんなにお別れをして、天国に旅立ったのです。

デクは本当に良い子でした。
足がフラフラになっていても下痢の2日間はちゃんと自分のトイレシートまで行って用を足していました。1日に7回も8回も・・・。オシッコをプラスするとその倍はあったと思います。テーブルの周りをゆっくりと回り、疲れたときは立ったままで椅子に頭を預けていました。あまりに苦しそうなので、「デク、良いから横になりなさい」と手を貸して横にしようとしても、ヨタヨタしながら、ジッと立ったままでした。私の腕を立ったままで枕にしながら、そしてゆっくりとトイレシートまで行き。終わると私の傍に来てバタンと横になるのです。

ですから最後まで家の中を便やオシッコで汚すことはありませんでした。
元気な時には、家族がみんなで家を空けると、まるで腹いせのように玄関にウンチをして「ドウダ、僕を置いて行くからさ・・・」と言わんばかりに、知らん顔をしていたデク。
「やらかしたね」と言っても「僕じゃないよ」と知らん振りのデク。それが又可愛くて家族で笑った物でした。

デクは恵庭の動物斎場に行き遺体を預け、お別れをして来ました。
そこには12年前に亡くなった先輩犬の「ハリー」が眠っています。

今まで本当にありがとう。
貴方は家族をずっと癒して下さいました。
ここに感謝状を贈ります。

家族と最後に撮った写真は貴方の後姿です。
お父さんの還暦のお祝いの日でしたね。
08年4月6日の写真



デクさようなら!
ゆっくりお休みなさい!
本当に、我が家に来てくれてありがとう!
コメント
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