かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

見られてたのね

2008年03月14日 | 今日こんなことが
ウチの病院で研修しているY先生は大阪出身。
正確には医者ではなくて、歯医者さん。
学生時代はボクシング部所属、体格からするとたぶんミドル級。
口腔内のガンについての勉強をしたくて、3年前、単身当地へやってきた。
この3年間の研修はいろいろな意味で厳しく、まるで病棟に住みついているかのようだった。
そのY先生が、今月いっぱいで研修を終え、大阪に戻る。

今朝、ナースステーションの電子カルテ用パソコンの前に座ったら、隣で仕事をしていたY先生に声をかけられた。

「センセイ、これから電子カルテと格闘ですか?」

『えっ?格闘?』

「だってセンセイ、最近、電カルに向かって罵詈雑言浴びせたり、舌打ちしたりしてるじゃないっすか。オレ、そんなセンセイ見るの、なんかやるせないっすよ

一瞬、“突然こいつはいったい何を言いだすんだ”と思ったけれど、なんだかウレシ可笑しくなって、ついには大笑いしてしまった。

『あらー、そうだったかしら?それは失礼しました。以後気をつけるわー

彼は実に人をよく見ている。
以前、思わぬところを指摘されて、ビックリしてしまったこともあったっけ。

普段、医者という仕事をする上で、“病変”ばかりを見て、“人(患者さん)”を見ることを怠ってはいけない、と心がけているつもりだけれど、それだけに、彼のこういうキャラクターは非常に好ましいと感じる。
これからもそういうところを大切にしていって欲しいなあ。
大阪に帰っても元気でね。










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