「紅茶とお菓子の甘い日々」

熟成するケーキと私と私たち


いつも側には紅茶。
20年間、うちにはコーヒーも緑茶もなかった。
台湾でウーロン茶に出会い、この頃は飲むようになったけど、
紅茶を飲む時のようなときめきにはかなわない。

チャプター1。
紅茶。その飲みもの。
お気に入りのアメリカ人が書いた紅茶の本の1ページ目。
そう、全てはここから始まった。

今年お教室を主宰して20周年を迎えた。
12月のパーティーには、昔アシスタントをしてくれたMちゃんや、お教室にいらしていた懐かしい生徒さんにもお声をかけた。

昔お菓子教室にいらしていたNちゃんからは
「パーティーには娘のバレー発表会のため伺えませんが、
今でも先生のレシピでジンジャーマンクッキーを焼いています。
またお教室に行きたいです」

ポロポロになってシミだらけになったレシピを見ながら、娘さんと一緒にお菓子を焼いて下さっている姿を想像して、
じーんと胸が熱くなった。

お菓子教室を始めたのも20年前。
思い起こせば今20歳の息子が生まれてすぐ、青山のフラワースクールで出張講座をしていたことがあった。
持って行ったお菓子があんまり美味しいからと、お菓子教室のリクエストをいただいてからだった。

ティータイムにはお菓子が欠かせない。
a nice cup of tea
紅茶は一杯の飲みものではない。
ティーを取り巻く全てに意味がある。
ハンドメイドでおもてなししたい。
そこが私のお教室を始めた発端だった。
それで家族でイギリスに渡った。

食器は全てイギリスの窯元を訪ねて、この目で確かめ、買って来た。
お菓子教室はもちろん、
テーブルコーディネートやカラー、フードコーディネートの学校にも通った。

いつしかレシピは自分で作れるようになった。

イタリアのティラミスをヒントに、紅茶のティラミスを作ったら、
もっと紅茶が美味しくなった。

こんな感じに出来上がるとイメージしながら作っていくと、
想像以上の味になることがある。
これも出会いの一つなんだ。

お菓子を作っていると、何もかも忘れられる。
無になれるのは、幸せなこと。

召し上がって下さる方々が喜んでくれたらいいなあ、
そう思うとウキウキする。
笑みがこぼれてワクワクする。

卵黄とマスカルポーネチーズと生クリーム、チョコレートリキュール、ラム酒、レモン汁、きび砂糖。
これに泡立てた卵白をさっくり合わせたら、クリームの出来上がり。
リキュールとアールグレイのシロップをスポンジに染み込ませて、クリームと交互にのせていく。

ココアを振りかけ、一晩寝かす。
じんわりと美味しさが熟成していく。
おもてなしの気持ちや情熱も、熟成していく。
ついでに私も、熟成していく。
鏡を見ると、熟成度合いにドキリとすることがあるけど、
まだまだ可愛いさや、恥じらいを忘れたくないと思う。

昔アシスタントをしてくれていたMさんが、お祝いを送ってきてくださった。

今は子育てで行けませんが、これからも、応援しています。
ブログにはいつも後押ししてもらって、元気をもらっています。
そしてまた、先生のお教室に復帰したいと思っています。

と、言葉をいただいた。

私たちの人間関係も熟成していくんだな、と、嬉しかった。


登場人物はみんな素敵な人ばかり。


これからもチャマティースイーツ、紅茶とお菓子の甘い日々にご期待ください。

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