みいちゃん

みいちゃんは、私の大切な友人の一人です。
私がまだ駆け出しの編集者だったころ、
初めて出した本の企画が通ったことがありました。
（それが日本紅茶協会の紅茶の本だったのですけど・・・）
その時、イラストレーターとして紹介してもらったのが、みいちゃんでした。
繊細で優しい絵を描く、控え目であったかくて、心の優しい人でした。

仕事を越えておつきあいをさせてもらって、あれから１０数年たちました。
今では旦那様とデザイナー事務所を切り盛りして、
イラストレーターとしてもデザイナーとしても大活躍しています。

そんなみいちゃんに、
突然、新たな道に進もうとしていることを告白されました。
奇しくもそれを聞いたのは、彼女が修行に行く前の日でした。
２０代の子たちの中に入って、一から勉強したいと思ったそうです。

みいちゃんの自宅にあがらせてもらい、
お湯を沸かして、紅茶を入れて、手作りのケーキをともにしました。
白いアンティーク調のかわいいティーポットとカップ。
優しい手触りの白いティーコージーが、
これからのみいちゃんの人生を表わしているようで、
これからどんな風に色づけられて行くのか、
わくわくするようなドキドキするような、
ちょっぴり緊張感ただよう気持ちです。

私たちの年代になると、「人生、本当にこのままでいいのかな？」
って、ふと、自分の人生を立ち止まって考えるときがあります。
そこで、そのまま今まで通りの人生を続けていくのかいかないのか、
もしかしたらＵターンになるかもしれないけれど、
本当に自分の納得のいく人生を歩みたい、と考え直す人もいます。
みいちゃんと旦那さんの夢を聞いていると、
私の胸も膨らんできます。
一緒に夢を実現しようね！！！
まずは歩きだすみいちゃんに、心からのエールをおくります。

「フレー！フレー！頑張ってね！！」