「7月16日(土)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「オオムラサキ」
今の季節
雑木林を飛び回っているであろう
美しい国蝶オオムラサキ
オイラは
残念ながら
天然では見たことがないし
地域的には絶滅している地域もあるが
いるところには
まだまだいるようです。
オオムラサキ(大紫 )は
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に分類される
チョウの1種。
日本の国蝶。
中国名は「大紫蛺蝶」。
本種は
最初に日本で発見され
(種の基産地は神奈川県)
属名の Sasakia は佐々木忠次郎に献名された。
日本・朝鮮半島・中国・
台湾北部・ベトナム北部に分布している。
日本では
北海道から九州まで各地に分布し
南限は宮崎県小林市。
日本では生息環境が限られ
適度に管理された
やや規模の大きな雑木林を
好んで生息する傾向が強い。
かつては
東京都区内の雑木林でも見られた。
都市近郊では
地域絶滅の危機に瀕する産地もある一方
山梨県のように
今でも広域に多産する地域がある。
日本に分布する
広義のタテハチョウ科の中では
最大級の種類。
生態や幼虫
蛹の形態は同じコムラサキ亜科の
ゴマダラチョウによく似る。
成虫は
前翅長50–55mmほどで
オスの翅の表面は光沢のある青紫色で美しい。
メスはオスよりひと回り大きいが
翅に青紫色の光沢はなくこげ茶色をしている。
日本での地理的変異はやや顕著。
北海道から東北地方の個体は
翅表の明色斑や裏面が黄色く小型。
西日本各地の個体は一般に大型で
翅表明色斑が白色に近く
かつ裏面が淡い緑色の個体も多い。
九州産は翅表明色斑が縮小し
一見して黒っぽい印象を与える。
日本以外では
裏面に濃色の斑紋が出現した型が多く見られ
また
雲南省からベトナムにかけての個体群は
明色斑が非常に発達する。
雌雄嵌合体も何例か記録されている。
成虫は
年に1回だけ6–7月に発生し
8月にも生き残った成虫を見かける。
クヌギ、コナラ、ニレ、クワ、ヤナギなどの
樹液に集まったり
クリ、クサギなどの花で吸蜜する。
ときに腐果や獣糞などの汚物に来ることもある。
餌場での生態は勇ましく
スズメバチなど他の昆虫を羽で蹴散らしながら
樹液を吸う姿を良く見かける。
また飛翔能力が高く
近くに居る時にはその音が聞こえる程
鳥の様に力強くはばたいて
あるいは滑空しながら雄大に飛ぶ。
縄張り飛翔は午後に行われることが多く
西日を浴びて高い樹冠を
活発に飛び回る姿を見かける。
雄は樹木の周囲に縄張りを作る。
幼虫の食樹は
エノキやエゾエノキ。
卵から孵った幼虫は
夏から秋にかけて
エノキの葉を食べて成長する。
冬は地面に降りて
食樹の根際や空洞内に溜まった
落ち葉の中で越冬する。
春に休眠から覚めると
再び食樹に登って葉を食い
更に成長を続け蛹になる。
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今の季節
雑木林を飛び回っているであろう
美しい国蝶オオムラサキ
オイラは
残念ながら
天然では見たことがないし
地域的には絶滅している地域もあるが
いるところには
まだまだいるようです。
オオムラサキ(大紫 )は
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に分類される
チョウの1種。
日本の国蝶。
中国名は「大紫蛺蝶」。
本種は
最初に日本で発見され
(種の基産地は神奈川県)
属名の Sasakia は佐々木忠次郎に献名された。
日本・朝鮮半島・中国・
台湾北部・ベトナム北部に分布している。
日本では
北海道から九州まで各地に分布し
南限は宮崎県小林市。
日本では生息環境が限られ
適度に管理された
やや規模の大きな雑木林を
好んで生息する傾向が強い。
かつては
東京都区内の雑木林でも見られた。
都市近郊では
地域絶滅の危機に瀕する産地もある一方
山梨県のように
今でも広域に多産する地域がある。
日本に分布する
広義のタテハチョウ科の中では
最大級の種類。
生態や幼虫
蛹の形態は同じコムラサキ亜科の
ゴマダラチョウによく似る。
成虫は
前翅長50–55mmほどで
オスの翅の表面は光沢のある青紫色で美しい。
メスはオスよりひと回り大きいが
翅に青紫色の光沢はなくこげ茶色をしている。
日本での地理的変異はやや顕著。
北海道から東北地方の個体は
翅表の明色斑や裏面が黄色く小型。
西日本各地の個体は一般に大型で
翅表明色斑が白色に近く
かつ裏面が淡い緑色の個体も多い。
九州産は翅表明色斑が縮小し
一見して黒っぽい印象を与える。
日本以外では
裏面に濃色の斑紋が出現した型が多く見られ
また
雲南省からベトナムにかけての個体群は
明色斑が非常に発達する。
雌雄嵌合体も何例か記録されている。
成虫は
年に1回だけ6–7月に発生し
8月にも生き残った成虫を見かける。
クヌギ、コナラ、ニレ、クワ、ヤナギなどの
樹液に集まったり
クリ、クサギなどの花で吸蜜する。
ときに腐果や獣糞などの汚物に来ることもある。
餌場での生態は勇ましく
スズメバチなど他の昆虫を羽で蹴散らしながら
樹液を吸う姿を良く見かける。
また飛翔能力が高く
近くに居る時にはその音が聞こえる程
鳥の様に力強くはばたいて
あるいは滑空しながら雄大に飛ぶ。
縄張り飛翔は午後に行われることが多く
西日を浴びて高い樹冠を
活発に飛び回る姿を見かける。
雄は樹木の周囲に縄張りを作る。
幼虫の食樹は
エノキやエゾエノキ。
卵から孵った幼虫は
夏から秋にかけて
エノキの葉を食べて成長する。
冬は地面に降りて
食樹の根際や空洞内に溜まった
落ち葉の中で越冬する。
春に休眠から覚めると
再び食樹に登って葉を食い
更に成長を続け蛹になる。
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