「11月18日(土)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「クリシギゾウムシ」
探偵ナイトスクープを見ていたら
女子高生の依頼で
栗虫を食べたいと言うのをやっていた。
一応
ある程度の昆虫博士なので
クリシギゾウムシの幼虫の事やなと言うのは
すぐに分かった。
クリシギゾウムシは
ゾウムシ科の昆虫の1つで、
クリの種子に加害する。
クリの実から出てくる
ジムシ型の虫は本種の幼虫で、
日本のクリの害虫としては
最も重要なものの1つである。
大変に口吻の長いゾウムシである。
口吻を除いた体長は10mmほどだが、
雌が雄より大きい。
口吻の長さはもっと差が大きく、
雄では約3・5mmに対して
雌では約8mmに達する。
背面は全体に濃褐色で
灰黄色の鱗毛が密生している。
触角、口吻、歩脚は赤褐色。
触角は雄では口吻の半ばから出るが、
雌ではずっと後方から出る。
成虫の出現は8月上旬~10月下旬で、
最盛期は9月下旬頃である。
交尾後に
雌はクリの鞠果の表面を覆う棘の隙間から
口吻を突き刺し、
内部の種子の渋皮にまで達する穴を開ける。
それからこの穴の底に種子1個あたり
普通は2~8個の卵を産み付ける。
雌1頭あたり攻撃する果実数は
約10~12で最大19個を
攻撃したという記録もある。
卵は長卵形で乳白色を呈し、長径は1・5mm。
卵は約10日で孵化し、
幼虫は種子内部を食べて成長する。
幼虫は体の太いジムシ状で
腹面に向けて身体を曲げている。
初めは乳白色だが老熟すると淡黄色となり、
体長は12mmにまでなる。
10月下旬~12月上旬に幼虫は老熟し、
種子の革に直径3mm程度の穴を開けて脱出し、
土に潜り込んで蛹室を作り、そこで越冬する。
越冬した幼虫は
そのまま7~10月までそのまま待機し、
そこで蛹化する。
蛹は裸蛹で灰白色を呈し、体長約12mm。
その年に羽化するのが普通であるが、
蛹のまま更に年を越すもの、
そのまま数年を経過する個体もある。
ある調査では
次の年に羽化した蛹が67%に対して、
2年後に羽化したものが28%もあり、
3年後に羽化したものも5%いた。
日本では
本州、四国、九州に分布し、
国外では
朝鮮半島から中国、インドまで知られるが
寒冷地の方が個体数が多い傾向がある。
クリの実を食害するのでクリの害虫であり、
『日本の栽培繰りにおいては、
最も重要な害虫の一つ』とされる。
幼虫はクリの種子内部を食うだけでなく、
その間の糞も全てその内部に蓄積するために
これが発酵して悪臭を放つ。
また食害が進むと
種皮の外からも色が変わって
被害がわかるようになる。
種子1つに通常数匹、
多い場合は10匹も幼虫が入る例があるが、
1匹に食害されただけでも
その種子全てに悪臭がついて
商品価値が全くなくなる。
上記生活史の点から
被害を受けやすいのは
9月中旬以降に収穫するもので、
卵や若齢幼虫の時期には
外から被害の有無がわからないため、
収穫後の燻蒸処理で対応するのが通例である。
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