「7月12日(金)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「カジカガエル」
カエル特集
山歩きなどをしていると
川の方から
キレイな鳴き声が聞こえる事がある。
カジカガエルの鳴き声は
カエルとは思えないキレイな鳴き声だ。
カジカガエル
(河鹿蛙、金襖子、Buergeria buergeri)は、
両生綱無尾目アオガエル科カジカガエル属に
分類されるカエル。
清流の歌姫とも呼ばれとても美しい声で鳴く。
日本(本州、四国、九州、五島列島)固有種
他のアオガエル同様、メスはオスより大きく、
体長オス3・5~4・4センチメートル、
メス4・9~8・5センチメートル。
体形は扁平で、岩の隙間に隠れるのに適している。
体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり、
岩の上では保護色になる。
また、両目の間に丁字状の暗色の模様が入る。
体色の濃淡は、
環境によりある程度変色させることができる。
個体による色彩の変異はあまり顕著ではない。
指趾の先端には吸盤が発達する。
卵は直径0・2センチメートルで暗褐色。
幼生(オタマジャクシ)は渓流での生活に適応しており、
口器は大型で吸盤状になり、
急流で流されないように水中の岩に
貼り付くことができる。
山地にある渓流、湖、
その周辺にある森林などに生息する。
食性は動物食で、昆虫、クモなどを食べる。
幼生は藻類を食べる。
繁殖形態は卵生。
オスは水辺にある石の上などに縄張りを形成し、
繁殖音をあげる。
鳴くのは、
繁殖期の4月から7月の夕方から明け方までである。
和名の「河鹿」は
この鳴き声が雄鹿に似ていることが由来。
4~8月に水中にある石の下などに
約500個の卵を数回に分けて産む。
卵塊は直径5cmほどの球体。
卵は約2週間で孵化する。
鳴き声から和歌の題材になったり(夏の季語)、
また美声で唄う個体を
「河鹿」と呼んで讃えることもあった。
ペットとして飼育されることもある。
江戸時代には専用の籠(河鹿籠)による飼育がされた。
日本では
1936年(昭和11年)に
美川町(現:岩国市)の錦川中流域が
「南桑カジカガエル生息地」、
1944年(昭和19年)に
湯原町(現:真庭市)が
「湯原カジカガエル生息地」として
生息地が国の天然記念物に指定されている。
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