「6月6日(木)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「ヒメボタル」
ホタル特集第3回
ヒメボタル(姫蛍、Luciola parvula)は、
コウチュウ目ホタル科の昆虫の一つ。
日本固有種で、
日本本土において成虫がよく光るホタルの一つであるが、
ゲンジボタル、ヘイケボタルに比べると
知名度ははるかに低い。
体長7mmと、
ゲンジボタルやヘイケボタルより一回り小さい。
ただし、体のサイズに関しては、
大型と小型の二型が存在することが知られている。
頭部と羽根は黒く、前胸は赤くなっているが、
ゲンジやヘイケのような中央の黒い筋はなく、
前方が少し黒ずむ。
メスはオスより一回り小さく、太っており、
後翅が退化しているため飛べない。
幼虫は陸生で、
カタツムリなどの陸生貝を食べる。
日本ではホタルといえば清流を連想するが、
ホタル全体では、むしろ陸生の方が普通である。
森林内に生息することが多い。
5-6月に羽化し、
かなり強く発光するが、
川辺などの開けた場所ではなく森林内などの
人目につきにくい場所で光るのであまり知られていない。
メスは後翅が退化しており
飛行できないため分布地の移動性は小さく、
地域により遺伝的特性や体長の差などが著しく、
比較的大型のものが分布する地域もある。
成虫の発光は、
ゲンジやヘイケに比べると弱いが、
鋭く光り、色は黄色みを帯びる。
オスは飛翔しながら発光するが、
メスは草木につかまった状態で発光する。
ゲンジやヘイケの発光は強さがゆっくりと変化するが、
ヒメボタルは歯切れ良く明滅する。
名古屋城の外堀など、
積極的にヒメボタルの保護を行っている地域も存在する。
1997年(平成9年)に
第1回ヒメボタルサミットが
兵庫県三田市の
兵庫県立人と自然の博物館で開催された。
ヒメボタルサミットは
2019年(令和元年)で第16回目になり、
豊中市で催された。
大阪府豊中市に
豊中ヒメボタルを守る会がある。
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