「生きるって大変だなっ!!」
母がよく口癖のように言っていたこと。。。
その時、どんな心情だったのかは、私には推し量る術もなく・・・。
ただ、黙って聞いているしかなかったのだけれど・・・。
父が亡くなってから十数年、ひとりで暮らすことを余儀なくされたとき、「やっぱり寂しかっただろうなぁ~???」と今になって思うのです。
先日のTV番組で、突然に伴侶を亡くした人の喪失感を取り上げていたけれど、何だかとっても身につまされる話でした。
たぶん、うちの夫はひとりでも暮らしていける人だとは思うのですが、ふたりで暮らした日々が長ければ長いほど、やっぱりその寂しさは半端じゃないのかもしれません。。。
私の女房は、「私は何もできないから貴方より1日でも先に逝きたい」と言っていましたが、私が手術をしてからは、「先に逝くわけにはいかなくなったけど、あなたが逝ったら私も・・・」と言っています。
その喪失感を想像すると、リップサービスだけとも思えません。
まあ、実際にそうなればまた別の生き方も見つかるでしょうが・・・。
生きるって大変!の対語で、それでも生きねばならぬ、って思ってます。
配偶者の死を受け入れることは、老年期(おいくつだったかは存じ上げませんが/汗)の重要な発達課題のひとつなんだそうです(講義で習いました)。
お母さまはきっとその課題にしっかりと向き合っていたのでしょうね。
その中で壁にあたったり、淋しさにおそわれたり・・・。
やっぱりずっと傍にいた人がいなくなるのは淋しいと思います。
死を迎えるまでが発達だなんて、人間て不思議ですよね^^
仮に、父が後に残されていたら、ひとり放っておけませんでしたから。。。
きっと、私たちの生活も一変していたことでしょう。
母には、冗談で「母さんが先に逝くようなら、父さんも一緒に連れて行ってね。。。」と話していたぐらいです。。。
後に残る寂しさを考えたら、一緒に逝けたら最高なんですけど・・・ね。
それまで、一緒に暮らしていた人が、ある日突然そばからいなくなる。。。
どんなに強がりを言ってみたところで、やっぱり寂しいだろうなぁ~~!!
まぁ~、先のことをあれこれ思ってもどうしようもないので、とりあえず、その日まで仲良く(?)歩いていかなくっちゃ!!(笑)
人間の心理って、なかなか計り知れないものがあって難しいです。
母は、父が亡くなった直後、しばらくの間「うつ」のような状態が続きましたが、それでも自力で立ち直りました。
そういう意味では、すごい人です。
母がよく言っていたのは、「あんたも、この年になったらわかる!」ってことも。。。
先のことは、誰にもわからないけれど、その時が来るまで頑張りましょう~!!
たまたま、TVの番組をふたりして見ていたので、ちょっと気になりました。
ただ、やっぱり大事なものの所在や、伝えておかなければいけないことは、キチンとしておくべきだと思いました。