気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

Cookin'

2005年10月30日 | 音楽
ジャズ界の帝王マイルス・デイビス(tp)
すごい量のアルバムが発売されてますが、どれか1枚と言われたら・・・

私は「Cookin'」を選びます。
奥深い「Kind of blue」、病み上がりでロックに色目を使ってたって「Man with the horn」はカッコいいし、他にも好きなアルバムはあります。

モード・ジャズ、そしてファンクにと突っ走っていくマイルスが、普通のジャズをやっていた頃、新しいレーベルとの契約のため、残っていた契約分を1日で録音したという、随分よこしまな「マラソン・セッション」の中の1枚。
グループの当時のレパートリーを録音したものだと思いますが、すごく練られた演奏ばかり。
30分少々にして4枚に分けて売ったプレステージもセコイのですが、どれもいいんです。

Cookin'の最初の曲の「My funny valentine」
これがいんですよ・・・

レッド・ガーランドのコケティッシュなピアノで始まり、渋くマイルスのミュート・トランペットがチーチーと入ってくる・・・

泣けます。

当時、メンバーだった駆け出しのジョン・コルトレーン、「お前は吹くな!」とでも言われたのか、レッド・ガーランドとマイルスが渋くまとめています。

バラードを1曲吹くとソファーに倒れ込みたくなるほど神経を使って吹いているというマイルスの真骨頂、ここにあり!
「Workin'」に含まれた珠玉のバラード「It never enterd my mind」もいいけど、やっぱこっち。

マイルスは「ビッチェズ・ブリュー」などの問題作や実験的な作品もあるので、このあたりから聞いた方がいいと思います。

ジャズを聞く上で絶対に避けて通れないアルバム。
他の曲もノリがよくて大傑作!
コメント
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