元気な父だったのに

母の死から１７日目に、父までが急死いたしました。

内臓はどこも悪くなく、血圧は低く
食は極端に細かったですが、
ゆっくりですが一人で歩けたし。
トイレだって、お風呂だって、ひとりで出来たのに。

８５歳という年を考えればおかしくないかもしれませんが、
まだ５年、いやいや１０年は大丈夫。
子供のほうが持たないかも、なんて言っていたのです。
先は長いから、こちらも無理はしないでいこう。
そんな話し合いをしていたのに。

母が亡くなって、初めのころは
けっこう、元気でした。
前から好きだったテレビを見て、笑っていたのです。
でも、２週目くらいからすっかり落ち込んだ様子で
食欲がよりなくなっていました。
テレビもつけず、しょんぼりして・・

そんな父を心配して、母が迎えに来た。
そうとしか思えません。

ここ数年は、父は母に、完全に依存して
そのおかげで、気ままに暮らしていたのです。
世話焼きの母に、時に子供のように、抵抗してましたが、
その母ががいなくては、生きられなかったのでしょう。

それにしても、本当に力が抜けました。

これから先は、自分の心配さえしていればいい。
体調がよければ、旅行にもいける。
そんなことを喜ぶ以上に気落ちしています。

確実に、自分を愛している二人が、いなくなった。
と、いうよりも。

私を必要としている。
私をたよりに、している。
人たちがいなくなったということ。

父や母のためにも、元気でいなければ・・そんな
気持ちのハリの、素を失った。
そんな気分です。

もういいんだ。がんばらなくても。
そう思ったら、まったく、力がはいらないんです。