真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『地政学―アメリカの世界戦略地図』 (奥山 真司さん 2004年)

2012-10-03 | 読書-現代社会
地政学―アメリカの世界戦略地図 (新版)
奥山 真司【著】
五月書房 (2004/10/18 出版)

ん?
南面堂が図書館で借りたのは、2004/1で★アメリカの世界戦略地図というサブタイトルが青だったんだが、同年10月にサブタイトル赤の新版が出た、ってことか?

ま、とにかく、若い人に分り易く説明されている。
重要な固有名詞には元の綴りも併記されるなど、良心的。

冷戦時代など歴史でしか聞いたことのない世代に贈る。
地政学なんて、最近でこそ、マーケットで「地政学リスク」なんつって人口に膾炙しているが、ほんの四半世紀前なんぞ、あーた、なにそれってなもんで・・・・。

ゴルバチョフが米高官などと会談する際にいつも伴っていた見事な禿げ頭の通訳担当者、じつは偉いヒトで…、なんていう話が全く通じない若者にもお勧め。
深い知識と知性がにじみ出る語り口、という感じ。

本のタイトルは重要、との指摘には禿同。
これも実例を挙げて分り易く説明されているな。

ギリシャ・ローマの古典を引用するなどにより、参りました感をw
皆さん、西洋古典に弱いんですと。
これも良くわかる。

これを巧みにやったヒト。
Lunch with the FT: Francis Fukuyama

地政学を英国で学んだ

「戦略学ゼミ」

【奥山真司】リーダーに必要な地政学の見識[桜H24/1/13]

ボール・ニッツのNSC68

巨人たち、本著出版時には存命中だったが、さすがにそれから数年後に相次いで鬼籍に入る

対談企画を思いつくまでもなく、実施済みとな!
対談収録:田中宇vs奥山真司(地政学者)

The National Interest

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