真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

どうぶつの きもちが わかる~『動物感覚―アニマル・マインドを読み解く』

2008-09-20 | 読書-2008
自閉症の不思議な力で動物の行動の暗号を解き明かす、というのがメッセージだと思う。
「動物感覚」という邦題は、例によって気に入らんのだが、ま。

首都圏某駅地下街の書店。村山由佳さんの本を集めたコーナーに「書店員のポップ」が掲げてあって「男の子の気持ちがわかる!!」。
うんうん、「おいコー」とか、そういうアピールありでしょうな。女子中高生向けにね。
yuka-murayama.com

動物の気持ちがわかる!のはこの方。
自閉症(正しくはアスペルガー症候群)にして、「人道的」食肉処理設備および扱いに関する大権威であるらしいテンプル・グランディン博士の『動物感覚―アニマル・マインドを読み解く』を読んでみた。
原題:Animals In Translation: Using The Mysteries Of Autism To Decode Animal Behavior

「食肉処理」(ポリティカリーなんたらの類?)、要は屠畜施設で家畜を気絶させる前に彼らが怖い気持ちを持ったり嫌な気持ちにならないようにしましょう、という理解で正しかったでしょうか?

動物の気持ちが分かる先生に見て頂くと、家畜がここでなぜ前に進まなくなるのか、などがすいすい分かって、ちょっとした改善をすることによって施設が大幅に「人道的」になるそうだ。

「へえ、そんなことがあるのか!」「動物にはそんな能力もあるの!」と驚かされる事例満載。
いちいち紹介していられないのだが、いろいろな動物の事例の出典等も明示してあり、良心的。

一例を挙げると(やはり挙げちゃうか)、捕食動物(肉食動物)は痛がるけれど、被食動物(食われる側の、草食動物)は痛いときでも平気なふりをするという。
痛そうな仕草をする=怪我をしていますよ、捕まえやすいですよ、という事にほかならず、そんなことをしていたら食われてしまう。
ゆえに、牛や羊などは痛くても平気に見せている。が、本当は痛い!魚だって痛い!という。。

そんな話満載。

絶賛の嵐、の一例:
福岡県弁護士会の弁護士・職員の読んだ本・オススメの本」

NPO法人東京都自閉症協会
「アスペルガー症候群を知っていますか?」

先生のサイト、いまはこっちか
新著の宣伝でまくし立てる?

もし先生に日本の食肉処理施設を見て頂くと、どのような評価になるのだろ?

法華津寛選手のウィスパー号も、どうしても嫌だったのでしょうな。
愛馬ウィスパーが突然立ち上がり、後ろ向きに走り始めた
大スクリーンを除去するわけにはいかないので、どうすればよかったのでしょうか?テンプル先生!

ドナドナの謎
(連想の嵐になってしまうので、ここらで)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 彼はアナフィラキシーを知っ... | トップ | お食事中にはちょっと、だけ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-2008」カテゴリの最新記事