真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

酸素同位体比年輪年代法 先史・古代の暦年と天候を編む 中塚 武 著

2022-02-03 | 読書-自然科学
酸素同位体比年輪年代法 - 株式会社 同成社 考古学・歴史・特別支援教育図書の出版社

目次
第1章 酸素同位体比年輪年代法の背景
第2章 考古学における年代決定と酸素同位体比
第3章 年輪セルロース酸素同位体比の変動メカニズム
第4章 年輪セルロース酸素同位体比の測定法
第5章 酸素同位体比を使った出土材の年輪年代決定
第6章 酸素同位体比を使った遺跡の年代決定
第7章 マスタークロノロジーの拡充で広がる可能性
第8章 酸素同位体比年輪年代法の未来

業界関係者は熱く語るが、素人は容易に語れない~とても凄そうだということだけわかるが、どのくらい凄いのかなどなど、手法を簡単に紹介する事さえ躊躇われる・・・みたいな?
南面堂も、荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 伊藤俊一 著
で言及されていた(伊藤教授も参加した研究)ことから知ったのだった。

なにせ、「板ごと抽出法」の発案により、日本の手法が世界で突出したのはよいが、飛び抜けすぎたために(「プール法」などの悪弊段階にとどまる)欧米の研究コミュニティとの間で議論がかみ合わなくなっているのだという。
/(^o^)\ナンテコッタイ

TVの科学番組やら何やらは、本手法を紹介して世論を喚起すべきだし(→巡り巡って予算の確保とより多くの人員の参入にもつながると期待)、諸外国から留学生(有力大先生の門下の有望若手研究者)を招いて本手法に習熟させ、ノウハウを各国に持ち帰らせて普及を進めるべきだろう。

実績アピール術に長けた人材が適切に活動することにより、認知度の大幅な向上を図る余地があると思われる。
・・・と、よくわかっていない素人は思うw

業界関係者絶賛!!
書評コーナー/酸素同位体比年輪年代法 先史・古代の暦年と気候を編む/(公財)愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター  調査課主任専門員/樋上 昇
「この現代より過去3000年以上まで1年単位で遡ることができる降水量と気温の気候変動パターンは、古代~近世では古記録に残る旱魃や多雨と完璧に照合できることを可能とし、さらには飢饉の記録から政権交替の要因までをも気候変動から読み解くことを可能とした。」

増田耕一さん評
http://macroscope.world.coocan.jp/yukukawa/?p=10622
総合地球環境学研究所(地球研) Research Institute for Humanity and Nature

今週の本棚:『酸素同位体比年輪年代法』=中塚武・著 | 毎日新聞



年輪酸素同位体比を用いた日本列島における先史暦年代体系の再構築と気候変動影響評価

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