『ジョン・ボルトン回顧録』

ジョン・ボルトン回顧録
スピード勝負でガーッと翻訳刊行されたわりにはしっかりしていると思う。

ジョン・ボルトン回顧録　トランプ大統領との453日（朝日新聞出版）

南面堂は、トランプ政権には個人的にもすっかり振り回された。
詳細動向をフォローしないわけにはいかない事情があり、「将来振り返れば、なんとばかばかしかったことかと思うだろな」と思いながら日々フォローしていたので、本書の記載の多くは、思い当たるし、関係者についても顔が浮かぶ人物が少なくない。

安倍氏はトランプ氏の本質を見抜いて行動したので、よく言われるように、諸外国首脳の追随を許さぬレベルで気持ちをがっちり掴んでいた。
さすが幇間外交（！）
だが、プーチン氏には通用しなかった。手玉に取られた。

金正恩は、同様にトランプ氏の「ドーダ、オレ様は凄いだろ」的意向をうまく掴んでいた。
米大統領がまともな人物に替ってよかった。
共和党はいつまでトランプ氏に振り回されて凋落していくのか。