真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

航空機は誰のおかげで飛べると思っているのか?じゃなくて(笑)『航空機は誰が飛ばしているのか』

2010-01-21 | 読書-現代社会
『航空機は誰が飛ばしているのか』
轟木 一博【著】
日本経済新聞出版社 (2009/10/08 出版)

ブログで取り上げられている中から、わかりやすいと思われるものを:
国土交通省の若手官僚が、航空管制の業務を説明する書籍なのですが、とにかく面白いのは、航空管制という極めて専門性の高い業務を、一般人向けに極めて分かりやすく解説している、という点。

ただし残念ながら? 実務的な話に終始していて、こちらからすると不完全燃焼ではある

かなり専門的な議論もあるが、論旨は明快なので言いたいことがよくわかる。正面から「国益」を考えるこうした本を、若手官僚はどんどん書いてほしい。

さてと、管制業務の企画・立案は、「航空管制の実務」にあたるか?

「管制業務の企画・立案」と、「航空管制官としての管制業務」は違うと思うし、著者もそこはきちんと区別して(本文は書かれて)いる。
旧某蔵省における、キャリア官僚の税務署長赴任(‘バカ殿教育’といわれた?)と違うんだからな(笑)。

旧運輸省系のエース?といえども、多数の人の命がかかっている航空管制業務を、単に「見聞を広める、ハクをつける」ためにタッチさせるほど乱暴ではないと知り、一安心。
管制デスクのすぐ後ろで見学させてもらったことがある、とは書いてある。
これは「管制の実務を担当」とは言わんだろ、ふつうは。

若手キャリアの立場で「企画・立案」に携わるためには管制業務の全体を把握する必要があるし、その過程で他人にやさしく説明できるまでに理解したので、この際その得意技の成果を披露されていると理解すればよろしいかな。
現場の職員(専門的に鍛えられた職人である管制官)各位から仕入れた豆知識も巧みに盛り込んでサービス(ドーダ?)。

nikkeibook.com/管制の現場を知り尽くした著者が、航空管制の現場で繰り広げられるエピソードを中心に、航空機と空港の謎に迫ります。
webでは誤解を招く表現はしていないが、じつは本書奥付などの著者略歴の表現が「航空管制の実務を担当」とあり、誤解を招くことはなはだしい。
管制官として管制業務自体にタッチしたんだな、と読んでしまうヒトもいるだろう。

誤解を招く紹介の例(紹介文記載者が誤解している可能性がある?)
航空管制の実務に携わった著者が、と記載したYシンブン
…本自体にそう書いてあるのだからな

ま、それはそれとして、エアライン再建のほう、大丈夫か?ダイジョバナイ?
(とんでもないことだが、以前、ダイジョウブの否定形としてコドモが口走ったことがある。コドモといえば・・)

JALと「子ども大臣」

JALに関するぐっちー氏のエントリ

あらま、こんなに持ち上げちゃって・・・
行動力ある若き日本の政治家

記者、英系から移ったのか。
リーダーになれば与し易いということから、歓迎しているのかな。

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